7月25日に行われた2020東京五輪サッカー男子グループリーグ第2戦、U-24韓国代表とU-24ルーマニア代表の一戦は、韓国が4-0で勝利を収めた。
この勝利で韓国のベスト8進出が高まった中、かつて大宮アルディージャにも所属し、その激しいプレースタイルから“韓国のガットゥーゾ”と称された元プロサッカー選手、チョ・ウォニの実況が大きな話題となっている。
この試合でKBSの解説委員を務めたチョ・ウォニ。試合前には、「勝利で士気が上がっているルーマニア(ホンジュラス相手に1-0で勝利)を相手に、韓国が早めに先制ゴールを決めれば、大量得点も十分に可能な試合だ」と話していた。
また試合序盤には、初戦のニュージーランド戦で“握手拒否”をし、物議を醸した韓国代表の10番イ・ドンギョンに注目。「イ・ドンギョンの良いプレーに期待している」と話した言葉が的中し、イ・ドンギョンが相手DF陣を揺さぶり、勝利を牽引していた。
そして予想の的中とともに話題となったのは、“チョ・ウォニ語録”だ。初戦の敗北を振り払うかの如く奮闘する韓国代表を見て、「スタジアムでもう一歩走るのが力だ」と鼓舞し、イ・ドンギョンの鋭いシュートを、「左足で芝を刈ってもいい」と評していた。
またルーマニア代表のオウンゴールが出た時には、過去の自分の経験と重ね合わせ、「私は彼の気持ちがよくわかります」と語った。チョ・ウォニはKリーグの水原三星(スウォンサムスン)ブルーウィングス時代、韓国サッカーファンの記憶に残り続ける印象的なオウンゴールを決めたことがあるからこその発言だろう。そのゴールシーンは海外でも話題になったほどだったという。
アナウンサーのナム・ヒョンジョンも、イ・ドンジュンの強烈なクロスを、「野球で言えばソン・ドンヨル並みだ」と実況するなど、視聴者の楽しさを倍増させていた。
このようにチョ・ウォニ、ナム・ヒョンジョンのコンビは、一部の隙も逃さないマシンガントークで視聴者に退屈を与えず、試合内容に合わせた完璧な解説と臨場感ある中継で注目を集めた。
なお今大会初勝利を収めたU-24韓国代表は、7月28日17時に、横浜国際総合競技場でU-24ホンジュラス代表とベスト8入りを決定付けるグループリーグ最終戦を行う。
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