新型コロナ防疫規則などに違反した韓国プロ野球のハン・ヒョンヒとアン・ウジン(いずれもキウム・ヒーローズ)が、36試合の出場停止と制裁金500万ウォン(約50万円)の重い懲戒を受けた。
またハンファ・イーグルスのチュ・ヒョンサンとユン・デギョンも、10試合の出場停止と制裁金200万ウォン(約20万円)の懲戒となった。
韓国野球委員会(KBO、総裁チョン・ジテク)は7月23日、KBO会議室で賞罰委員会を開催し、キウム・ヒーローズ球団、キウム・ヒーローズのハン・ヒョンヒ、アン・ウジン選手、ハンファ・イーグルス球団、ハンファ・イーグルスのチュ・ヒョンサン、ユン・デギョン選手の防疫規則違反と関連して審議した。
KBO賞罰委員会は、該当選手らが新型コロナの感染拡大が社会的に非常に警戒されている状況で、韓国政府が出した首都圏で5人以上の私的な集まりの禁止を破り、プロ選手として守るべき基本的な本分を守らなかった「品位損傷行為」に該当すると判断した。
これにより賞罰委員会は、KBO規約第151条「品位損傷行為」に基づいて懲戒を提案し、KBO総裁は次のように決定した。
キウムのハン・ヒョンヒ、アン・ウジン選手は試合を前日に控えた日であるにもかかわらず、遅い時間まで水原(スウォン)遠征宿泊施設を離脱し、ソウルのホテルで長時間飲酒をするなど責任が重大であると判断し、36試合の出場停止、制裁金500万ウォンを決定した。
ハンファのチュ・ヒョンサン、ユン・デギョン選手については、5人以上の私的な集まり禁止に違反したが、その集まりを事前に認知しておらず、回避しようと努力した点が考慮されて10試合の出場停止と制裁金200万ウォンとなった。
キウム・ヒーローズとハンファ・イーグルスの球団については、KBOの全数調査のとき、一部選手の陳述を虚偽に報告した選手管理不十分により、リーグの名誉を毀損したと判断された。
キウム・ヒーローズの場合、該当選手が遠征宿泊施設を無断で離脱し、次の日に試合があったにもかかわらず、遅い時間まで飲酒をするなど、選手の管理に問題が大きいと判断した。
そのためKBO規約附則第1条「総裁の権限に関する特例」に基づき、キウム・ヒーローズには制裁金1億ウォン(約1000万円)が、ハンファ・イーグルスには制裁金5000万ウォン(約500万円)が科せられた。
この日の賞罰委員会には賞罰委員5人全員が出席した。該当選手4人と、球団代表として各チーム団長とフロントが一緒に出席して経緯を陳述し、賞罰委員の質疑を受けた。
先立って同じ容疑で賞罰委員会に回付されたNCダイノスのパク・ソンミン、イ・ミョンギ、パク・ミヌらは、72試合の出場停止となっている。
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