韓国Kリーグ1(1部)の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースは3月30日、MFペク・スンホ(24)を獲得したことを発表した。
1997年3月17日生まれのペク・スンホは24歳。小学生のころにバルセロナにスカウトされたカンテラ育ちで、かつてはバルセロナBで“ネクスト・シャビ”と将来を嘱望されていた中盤の選手だ。
しかし、バルセロナでトップデビューを果たせず、2017年にジローナへ移籍。2019年からドイツ2部のダルムシュタットでプレーしていたが、今シーズンは出場機会を減らしていた。
全北現代は昨年の冬からペク・スンホ獲得を進めていた。ペク・スンホがKリーグ復帰時に水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスに入団することを約束した合意書の存在を知らないまま、獲得の準備をしていた。
しかし、水原三星側から公式に内容を知らされたことで、全北現代はペク・スンホの獲得を一時中断した。それでも最終的に獲得へと至った背景について、全北現代側はこうコメントしている。
「選手登録の締め切りが今月31日で終了し、水原三星入団も事実上難しくなった状況で、Kリーグ復帰を希望するペク・スンホが無事に選手生活を続けられるよう、選手の獲得を決めた。選手登録に何ら問題がないという韓国プロサッカー連盟の確認手続きも踏んだ」
「約1カ月以上も十分な時間があったが、2010年のバルセロナ下部組織入団時に支援された留学費返還問題をめぐり、選手登録締め切り日直前まで選手とクラブが円満な合意点を見出せなかったことや、これによって将来のある選手がピッチに立てず、選手生命が中断した場合、Kリーグにとって好ましくない先例として残る可能性があることを考慮した」
「水原三星が最近、ペク・スンホ側に送った文書に“ペク・スンホの獲得は困難という判断に至った”という水原三星側の立場を最終確認し、選手の獲得を改めて推進した」
最後に、水原三星とペク・スンホ間の留学費返還問題について、全北現代は「これはペク・スンホ側と水原三星間の利害当事者が解決する問題だ」と立場を明らかにした。
前へ
次へ