一時は勢いが鈍ったとはいえ、秘めたスター性は健在だ。欧州各国のクラブが、韓国代表MFイ・ガンイン(20、バレンシア)に関心を寄せている。
イ・ガンインは最近、ラ・リーガで自身の価値とポテンシャルを証明している。
ハビ・グラシア監督から以前より多く先発出場の機会を与えられると、特有の創造性やテクニック、さらにはテンポを自在に操る能力を披露し、目立った活躍を見せている。
開幕戦で良いプレーを披露しながらも前半戦の出場時間が不規則だったイ・ガンインは、後半戦に入って存在感を誇示している。
こうした目覚ましい活躍に、欧州の複数クラブがイ・ガンインに再注目しているようだ。
まず、2年前から獲得に関心を示してきたイタリア・セリエAの名門ユベントスが、イ・ガンインの新天地候補に再び名乗りを上げた。
ユベントスはいち早くイ・ガンインのポテンシャルを認め、ラブコールを送ってきたチームだ。イ・ガンイン以外にも、最近では韓国代表FWソン・フンミン(28、トッテナム)への関心が報じられるなど、韓国人選手に対し継続的に注目しているとされている。
また、イングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドもイ・ガンイン獲得競争に参戦した。3000万ユーロ(日本円=約39億円)と具体的な移籍金まで言及されたのを見ると、単なる関心ではなく、積極的に獲得を狙う可能性が高い。
ニューカッスルはかつて元韓国代表MFキ・ソンヨン(32、FCソウル)が在籍するなど、韓国人選手との縁があるチームだ。
ただ、今のニューカッスルは過酷な残留争いに巻き込まれている状態だ。現時点で勝ち点26ので20チーム中17位と、降格圏内の18位フラム(勝ち点23)との差はわずかに「3」で、降格危機に追い込まれている。
万が一、ニューカッスルが2部降格となってしまえば、イ・ガンインの選択肢からは外れてしまうだろう。
イ・ガンインとしては、残りのシーズンで長期的に活躍を披露できれば、今後の選択肢がさらに広がるはずだ。彼はイングランドやイタリアのみならず、過去にはフランスやドイツなど、欧州ビッグリーグからスポットライトを浴びたことのある選手だ。
後半戦の活躍次第で、夏の移籍も簡単に進められるだろう。バレンシアは再び契約延長オファーを試みる動きがみられているが、イ・ガンインは残留を事実上拒否している状態だ。
イ・ガンインは現在のペースを維持できれば、自身に合った新天地を問題なく探すことができるだろう。
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