ファン・ヒチャン、CLリバプール戦で復調の兆し見せる…主力定着へ求められる“決定力”

韓国代表FWファン・ヒチャン(25、ライプツィヒ)の答えは決定力にある。

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2月17日(日本時間)、ハンガリーのプスカシュ・アレーナでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグのライプツィヒ対リバプールが行われ、0-2でリバプールが勝利した。

この試合、ファン・ヒチャンは後半から途中出場するも、ゴールやアシストを記録することができなかった。

ファン・ヒチャンは今シーズン、思うような活躍をできていない。特に、昨年11月の新型コロナウイルス感染以降は出場機会が大幅に減ったことで、今冬での移籍も模索していた。実際、プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドなど、具体的な候補も挙げられていた。

ただ、結局はクラブとユリアン・ナーゲルスマン監督の慰留によって残留。その後も出場時間の大幅な改善はなかったが、ファン・ヒチャンは徐々に自身の持ち味である豊富な運動量や猪突的な突破の動きが蘇りつつある。

ファン・ヒチャン

得点が遠いファン・ヒチャン

この試合でベンチスタートだったファン・ヒチャンは、後半28分にケヴィン・カンプルとの交代で途中出場すると、さっそく相手DFの裏を突く動きで目立った。同36分にはジョーダン・ヘンダーソンのファウルも誘ったほどだ。後半ロスタイムには決定的なチャンスを迎え、チップシュートでゴールを狙うも、惜しくも得点とはならなかった。

ファン・ヒチャンがライプツィヒで主力に跳躍するには、チャンスを確実にモノにできる決定力が必要だ。彼の得点時計は、ライプツィヒデビュー戦となったDFBポカール1回戦で1ゴールを挙げた昨年9月限りで止まっている。CLはおろか、ブンデスリーガでのゴールも未だない。

チャンスは訪れている。2月4日のDFBポカール3回戦ボーフム戦、6日のブンデスリーガシャルケ戦でそれぞれ1度ずつ決定機を迎ええたが、いずれもゴールは決まらなかった。

とはいえ、ファン・ヒチャンは限定的な出場機会の中でも自らの役割をまっとうし、印象的な場面を作り出している。

ナーゲルスマン監督は最近、クリストファー・エンクンクやダニ・オルモら中盤の選手を前線で起用する変則的な戦術を度々敷いている。ユスフ・ポウルセンを除けば、事実上固定されたフォワードはいない。逆に言えば、それだけ信頼できるフォワードがいないという意味にもなる。少しずつ本来の姿を取り戻しているファン・ヒチャンにとっては肯定的なシグナルだ。

主力定着のためだけではない。不完全燃焼が続く今シーズンに変曲点を作るためにも、ファン・ヒチャンには得点が必要だ。

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