韓国代表FWファン・ヒチャン(25、ライプツィヒ)は自ら競争力を証明しなければならない。
ファン・ヒチャンは、1月31日(日本時間)にレッドブル・アレーナで行われたブンデスリーガ第19節バイエル・レバークーゼン戦で招集メンバーに含まれるも、出場なしに終わった。なお、試合はホームのライプツィヒが1-0で勝利を収めている。
この日はファン・ヒチャンの出場有無に関心が集まった。というのも、彼が今シーズンここまで負傷と不振で出場機会に恵まれていないことから、今冬の移籍市場でのレンタル移籍が噂されていたのだ。
移籍先には同リーグのマインツのほか、プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドが候補に挙がった。ウェストハムに至っては、チーム率いるデイビッド・モイーズ監督がファン・ヒチャン獲得を直接望んだという声もあるほどだ。
しかし、ライプツィヒ率いるユリアン・ナーゲルスマン監督はファン・ヒチャン放出のキッパリと否定した。彼はレバークーゼン戦前の公式記者会見で次のように語っている。
「ファン・ヒチャンは新型コロナウイルス感染で厳しい時間を過ごし、長期離脱したために十分なトレーニングを行えなかった。レンタル移籍は意味がない」
「ファン・ヒチャンと長時間対話をした。フォワードの枚数が十分ではないため、彼を手放すのは正しくない。出場時間が少ないという事実はわかっている。彼が練習場で見せてくれるものを考えなければならない」
ナーゲルスマン監督はレバークーゼン戦で5枚の交代カードを切ったが、そこにファン・ヒチャンは含まれなかった。
ライプツィヒの攻撃陣を見ると、クリストファー・エンクンク(23)とユスフ・ポウルセン(26)が主力争いで一歩リードし、アレクサンダー・セルロート(25)とジャスティン・クライファート(21)が少なくない出場機会を得ている。
実際、レバークーゼン戦ではファン・ヒチャンを除くフォワード4人全員が出場していた。
レンタル移籍で突破口を開こうとしたファン・ヒチャンの計画は事実上霧散した。
負傷に新型コロナウイルス感染と困難な1年を過ごすファン・ヒチャンだが、ナーゲルスマン監督の言葉通り、ピッチ上で自身のパフォーマンスを証明しなければ現状を打開することはできないだろう。
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