敗北についての説明も自己省察も良い。しかし、夜も眠ずに韓国サッカーの栄光の再演を期待していたサッカーファンへの言及がなかったのは、とても残念だ。
韓国代表は1月25日(日本時間)、アジアカップ準々決勝のカタール戦で0-1で敗れた。韓国は2004年の中国大会でイランに敗れて以来、15年ぶりにアジアカップ準々決勝で敗れた。“アブダビ惨事”として記憶に残るような痛恨の敗北だった。
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ベント監督はカタール戦直後、今大会最後の公式行事だった記者会見に臨んだ。
監督はいつものように取材陣に自らの考えを明確に示した。相手チームであるカタールにお祝いのメッセージを送り、惜しかった点を羅列しながら総評をした。
ベント監督は審判判定をめぐる議論については、クールな姿を見せたりもした。カタール戦の判定について、「結論だけ申し上げると、試合結果に影響を及ぼすほどではなかった。チャンスを効率的に創出して生かすことができなかったことが我々の脱落原因だ」とし、敗北を人のせいにもしなかった。
しかし、寛大な姿を見せたベント監督は記者会見の間、終始、敗北について謝罪しなかった。
盲目的な謝罪を望むのではない。