韓国代表の国際Aマッチ2連戦“後遺症”が憂慮されている。
【注目】ACL臨む韓国勢「結果よりコロナに感染しないことが目標」
今月の代表ウィークでメキシコ代表、カタール代表とオーストリアで対戦した韓国代表は、選手7人及びスタッフ3人の合計10人に新型コロナウイルス感染症の陽性が発覚した。
すでに感染が確認されているクォン・チャンフン(26、フライブルク)、イ・ドンジュン(23、釜山アイパーク)、チョ・ヒョヌ(29、蔚山現代)、ファン・インボム(24、ルビン・カザン)、キム・ムンファン(25、釜山アイパーク)、ナ・サンホ(24、城南FC)に加え、カタール戦後に行われた検査でファン・ヒチャン(24、ライプツィヒ)の陽性も発覚したのだ。
最も深刻な点は、ファン・ヒチャンがカタール戦に出場していたという事実だ。
ファン・ヒチャンはカタール戦で先発出場し、後半31分にピッチを退くまで76分間プレーした。
開始16秒で先制点を決めた際には、ソン・フンミン(28、トッテナム)やファン・ウィジョ(28、ボルドー)、イ・ジェソン(28、ホルシュタイン・キール)、ナム・テヒ(29、アル・サッド)らとゴールを祝福。お互いに抱き合いながら喜びを分かち合っていた。
他の選手たちも試合中、身体的に密接に接触していたため、感染の恐れがある。飛沫やスキンシップによる伝播の可能性が濃厚だ。
幸い、他の選手たちは最後の検査で陰性判定を受けているが、新型コロナウイルスの潜伏期間は2週間とされているだけに予断は許されない。同時に、韓国代表選手のみならず、ファン・ヒチャンとボディコンタクトを繰り広げたカタール代表選手の感染の心配もしなければならない。
韓国サッカー協会(KFA)としては予想だにしなかった結果だろう。というのも、ファン・ヒチャンはカタール戦キックオフ72時間前に実施した検査で陰性判定を受けていたからだ。
国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)は、新型コロナ検査で陰性判定を受けた選手が13人以上(ゴールキーパー1人含む)の場合、試合を進行できるという規定を新たに設けた。この規定にのっとり、カタール戦も正常通り開催されていた。
しかし、試合後の検査でファン・ヒチャンに陽性反応が出たのは事実だ。KFAとしては最悪のシナリオが起きてしまったと言って良い。
現在、KFAは感染者の事後管理に総力を傾けている。陰性判定を受けた選手たちは11月19日に韓国に入国し、坡州(パジュ)サッカー国家代表トレーニングセンター(NFC)などで2週間の自主隔離期間を過ごす。
一方、陽性判定を受けた選手たちは現在、オーストリアに滞在している。
KFAは「オーストリア政府および大使館を通じ、最大限早く出国許可が下りるよう尽力する一方、陽性判定を受けた選手及びスタッフのための入国手続きも、韓国政府及び関連機関と協議している」と述べた。
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