韓国プロ野球がリーグ中断の危機に…新規感染者の急増で政府の対策強化が濃厚

無観客でも球場では、選手たちが勝利に向かって激しくプレーしている。しかし球場の外では新型コロナとの“全面戦争”が繰り広げられている。

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現在、韓国では新規感染者数が増加しており、8月26日の新規感染者数は320人に上った。

韓国中央防疫対策本部は8月25日のブリーフィングで、「地域的に発生分布が広がっており、集団感染も増え、伝播速度が上がるなど、主要な指標が好転しない危機的な状況だ。社会的距離確保の実践が一部不足していたり、延期されたりすれば、今まで積み上げてきた防疫が無駄になる可能性がある」と警告した。

防疫当局は新規感染者の増加にともない全国的な感染拡大の兆しが見られると、緊張状態を維持している。

政府の防疫対策が第3段階に引き上げられると…

新規感染者数が3桁を記録している状況で、防疫当局の次の措置であり、最後のアクションとなるのは、防疫対策「社会的距離確保」の第3段階発令だ。去る8月23日からは全国的に「社会的距離確保」の第2段階が適用されている。

防疫当局は現状を最高レベルの非常事態と認識している。もし感染の抑制に失敗した場合、韓国内の医療システムが持ちこたえられない可能性があるという判断だ。防疫当局が第2段階からさらに厳格な第3段階への引き上げを検討している理由だ。

問題は、第3段階に突入すると、韓国プロ野球KBOリーグも中断される可能性が高いということだ。

無観客のなか、LGツインズのチアリーダーが応援している

今シーズン、紆余曲折の末、子供の日に開幕したKBOリーグは、「社会的距離確保」が第2段階に引き上げられたことで、無関係で試合が行われている。さらに第3段階が発令されることになると、韓国政府のマニュアルに基づいてプロスポーツやイベントの中止条項が発動される。学校の休校や保育園の休園、一般的な職場の在宅勤務も勧告される。

「社会的距離確保」の第3段階は、2週間で平均3桁以上の新規感染者が報告され、新規感染者数が一日で2倍以上に増加すると発令される。いち早く韓国教育部は、8月26日から首都圏の小・中・高校(高校3年生を除く)の登校を停止させ、オンライン授業に切り替えるなど第3段階に準ずる措置を発表した。

必死に対応してきたKBO

韓国野球委員会(KBO)も政府と防疫当局の動きに神経を尖らせている。

ひとまずKBOは8月25日、試合中のマスク着用を義務化した。選手たちは試合中、グラウンドを除いたダグアウトとロッカールームを含むすべてのエリアで、マスクを着用しなければならない。ただしブルペンで投球練習する投手と捕手は義務の対象から除外した。

また選手同士で1mの距離を確保することも積極的に遵守しなければならない。試合中に唾を吐く、素手でハイタッチするなど、防疫ガイドラインに従わない場合、警告や罰金などを科す方針だ。

KBOは積極的に防疫に務めているが、「社会的距離確保」が第2段階から第3段階に引き上げられると、リーグ中断の危機と残りのスケジュールへの支障は避けられそうにない。第3段階が解除される時点に合わせて、10球団の試合数を再調整するしかなくなり、特にポストシーズンの日程はレギュラーシーズンの縮小に応じて流動的になる。

ただ第3段階が発令されれば、解除までに長い期間がかかると見るべきだろう。一部の野球ファンらは「第3段階によってプロスポーツが中断されることは、政府が対策している感を演出するため」と指摘し、「外出や屋外活動が制限される状況では、むしろテレビでのスポーツ観戦がさらに必要だ」と声を上げている。

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