羽生結弦が「最優秀選手賞」に輝いたISUアワードで、韓国期待のユ・ヨンが新人賞逃す

韓国フィギュアの看板選手となったユ・ヨンが、国際スケート連盟(ISU)のスケーティング・アワード新人賞を惜しくも逃した。

【写真】“キム・ヨナの後継者”15歳ユ・ヨン「大人っぽい!」

国際スケート連盟は7月11日(現地時間)、YouTubeチャンネル『スケーティングISU』を通じて2019-2020シーズンに活躍をした選手に賞を授与する「ISUスケーティング・アワード」を開催した。

スケーティング・アワードは「最優秀新人賞」「最優秀コーチ賞」「最優秀振付師賞」「最優秀衣装賞」「特別功労賞」「最優秀プログラム賞」「最優秀選手賞」の全7部門で行われ、最終候補に挙がった韓国人選手は「最優秀新人賞」のユ・ヨンが唯一だった。

しかし新人賞受賞の栄光は、2019年グランプリファイナル(イタリア・トリノ)女子シングルの覇者アリョーナ・コストルナヤ(ロシア)に渡った。「最優秀選手賞」には日本の羽生結弦が輝いた。

「最終候補にびっくり」

7月13日、ユ・ヨンは所属事務所テホン企画を通じて「新人賞の最終候補に挙がったという知らせを聞いてびっくりした」とし、「受賞は期待していなかった」と伝えた。

ユ・ヨン

続いて彼女は「今回の経験が良い刺激になるようだ」とし、「今後、重要な場面で(一緒に候補となった)世界的な選手たちと会うことになるが、対等に競争できるようにトレーニングに集中する」と決意を新たにした。

実際にユ・ヨンは次の目標に向かって、強度の高いトレーニングに入った。

ユ・ヨンの所属事務所は、彼女が米コロラド州スプリングスで毎日朝7時から振り付け練習とウエイトトレーニングなどのスケジュールを消化していると明かした。

また所属事務所は「アメリカ国内の新型コロナウイルス問題が深刻化しているが、ユ・ヨンは練習中もマスクと手袋を着用するなど、徹底的に予防している」と述べた。

ユ・ヨンは「次シーズンの大会開催が不透明だが、最善を尽くして練習している」とし、「今シーズンの目標だったクリーンな演技を披露するために努力する」と明らかにした。

“キム・ヨナの後継者”と呼ばれる理由

ユ・ヨンは満11歳でキム・ヨナの記録を破り、最年少で韓国総合選手権チャンピオンとなり、次世代フィギュアの新星に浮上。国際大会デビュー後は、ロシア選手たちの領域であった女子ジュニアショートとフリーの構成スコア世界最高点を更新した。

またシニアの舞台で長い間、破られなかったショートとフリーの技術スコア韓国女子シングル最高点を更新した。

韓国女子シングル選手として初めてISU公認大会でトリプルアクセルを成功させ、ISU公認大会のショートスコア、フリースコア、総点すべてでキム・ヨナ以降、韓国人選手最高点の記録を有している。

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