韓国で現役プロ野球選手と、同選手が所属する球団チアガールが年内に結婚することがわかった。同じチームでそれぞれグラウンドとステージを舞台に活躍した2人のゴールインは、「選手とチアの交際はNG」という“暗黙のタブー”が崩壊したことを意味する。
ハンファ・イーグルスの内野手ハ・ジュソク(31)と同球団のチアガールを務めるキム・ヨンジョン(34)が、今年12月に結婚する。
このニュースは、10月1日に行われたSSGランダース対ハンファの試合中、解説のチョン・ミンチョル氏が「(ハ・ジュソクが)シーズン後に結婚式を挙げる」と発言したことで一躍話題に。その後、ハ・ジュソクが知人へ招待状を送っていることもわかっている。
今回の“フランチャイズ・カップル”は特に意味深い。ハ・ジュソクは2012年にドラフト1位指名でハンファに入団し、主力遊撃手としてチームを支えてきたリーダー格的存在だ。
対するキム・ヨンジョンはハンファチアのチーム長を務めており、2007年のデビュー以降、プロ野球のみならずKリーグ(男子プロサッカー)、KBL(男子プロバスケ)、WKBL(女子プロバスケ)、Vリーグ(男女プロバレー)と多様なスポーツの現場で活動してきた代表的なベテラン。テレビ出演や広告活動などでも実績を広げており、韓国チア界の“パイオニア”と評されている。
2人の結婚報道からは、韓国スポーツ界に長らく存在した“不文律”が変化しつつあることが見えてくる。
以前、キム・ヨンジョンと同じく代表的なチアで知られるパク・キリャン(34)は、とある番組で「選手との交際はお互いに負担になるからしない」という自身のポリシーを語り注目を集めた。球団によっては、交際が発覚した場合はチアの応援球団が変更されるケースもあったという。
しかし、近年は選手とチアの結婚が相次いでいることで、空気が明らかに変わってきている。先月にはKIAタイガースの捕手ハン・ジュンス(26)が、LGツインズの元チアであるキム・イソ(25)と結婚。また、SNSで大流行した「ピキピキダンス」から絶大な人気を集めるイ・ジュウン(21)も最近、現役選手とのカップル写真が拡散され、熱愛説が浮上した。
インターネット上では、選手とチアの恋愛・結婚は「もはやタブーではない」という雰囲気が強い。「愛に国境はない」と言うように、選手とチアが交際するのは個人の自由であり、特にハ・ジュソクとキム・ヨンジョンは同じチームで活動しているだけに、「フランチャイズ同士だからこそ応援したい」と多くの祝福が寄せられている。
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