11月のAマッチで休んだことが“補薬”となった。
欧州通算100ゴールを記録したソン・フンミン(トッテナム)の勢いは、アジアカップを1カ月後に控えた韓国代表のパウロ・ベント監督も喜ばせている。
ベント監督は11月のオーストラリア遠征2連戦(オーストラリア、ウズベキスタン)を、ソン・フンミンなしで戦った。今夏、ジャカルタ・アジア大会出場にあたって、トッテナムと韓国サッカー協会(KFA)が11月のAマッチにソン・フンミンを選出しないことで合意したからだ。
オーストラリア遠征では、イ・チョンヨン(ボーフム)やムン・ソンミン(仁川ユナイテッド)らが代役となり、それなりに成果を挙げ、ベント監督を満足させた。ただ、ベント監督にはソン・フンミンが休んでコンディションを回復することもとても重要だった。
ソン・フンミンはロシア・ワールドカップ、トッテナムのプレシーズン米国ツアー、アジア大会と休まず走った。 “ベント号”の発足後も主将として1、2期のメンバーに選出された。
殺人的なスケジュールを消化したソン・フンミンは結局10月のパナマ戦を終えて「大変だ」と告白した。パフォーマンスも完全ではなかった。Aマッチでも普段より体が重く、ミスも多かった。トッテナムに復帰しても、しばらくはゴールを挙げられず、もどかしい気持ちを隠せずにいた。
そんなソン・フンミンは11月、2週間の“甘い休息”で充電に専念した。そして、その休息は薬になった。