かつてJリーグや代表戦の舞台で対戦した日本代表の森保一監督と韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督が、互いに自国の代表指揮官として再び顔を合わせた。
7月6日、龍仁(ヨンイン)ミルスタジアムではE-1選手権の男子決勝大会に出場する4カ国の選手・監督による公式記者会見が行われ、森保監督とホン監督も出席した。
2人は最近、日韓国交正常化60周年の節目に記念対談を実施した。同対談は『共同通信』が企画したもので、日韓代表の指揮官が一堂に会した意義深い場となった。
森保監督とホン監督はともに56歳。現役時代、ホン監督がJリーグでプレーしていた1997年から2001年の間、森保監督も選手として日本で活躍した。ホン監督はベルマーレ平塚と柏レイソルに在籍し、森保監督はサンフレッチェ広島、京都パープルサンガ、ベガルタ仙台でプレーしており、Jリーグのピッチで相まみえたこともある。
森保監督は1992年から1996年まで、日本代表としてAマッチ通算35試合に出場。ホン監督は1990年から2002年まで、韓国代表として通算137試合10ゴールを記録した。2人は1992年ダイナスティカップでも対戦した。
そして今、ホン監督は昨年より韓国代表の指揮を執り、森保監督は2018年から日本代表で長期政権を築いている。先月の対談では、両国サッカーの歴史や発展、今後の協力関係に至るまで、幅広い議論が交わされたという。
韓国サッカー協会(KFA)によると、両監督は日韓のライバル関係が互いのサッカーの成長に“前向きな刺激”をもたらした点、文化や人的交流においてもサッカーが重要な役割を果たしてきた点を語り合った。また、スポーツを通じた友好的な協力と発展についても意見を交わした。
今回の記者会見で森保監督と再会したホン監督は、「過去に経験したことと、これからの未来に関して予測可能な話を共有した。今回が初めてだったが、もっと頻繁にあってほしい機会であり、良い時間だった。個人的にも、韓国サッカーの立場としても良いことだと思う」と、初の“日韓指揮官対談”を前向きに振り返った。
森保監督も「洪明甫監督は素晴らしい選手だった。監督としても国のために献身しており、その姿を見て私も刺激を受けているる。素晴らしい人物だ」と語り、「選手時代から今に至るまで、お互いにライバルとして同じ道を歩んできた。勝利のために戦いながらも、両国がアジアをけん引するライバルであり、仲間として成長し、競い合ってきた」と強調した。
韓国開催のE-1選手権で、両監督は“善意の競争”を繰り広げる。日韓は来る7月15日の第3戦で直接対決を控えており、事実上の“決勝”といえる一戦に注目が集まっている。
ホン監督は「現在、そして未来にとっても重要な大会だと考えている。我々も困難な状況を乗り越えることがチームにとって重要だと思っている。簡単な試合にはならないが、最善を尽くして良い結果を出したい」と意気込みを語った。
森保監督も「代表チームとして、勝利のために戦うという考えに変わりはない。ワールドカップを見据え、E-1選手権で活躍した選手が代表としてさらに成長できるよう準備を進めている」と話した。
なお、韓国は本日(7月7日)、中国との第1戦を戦う。日本は明日8日、香港との第1戦を迎える予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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