入隊したソン・フンミンの試練…「催涙弾にさらされて行軍もする」海外メディアも注目

「単純な広報活動ではない。催涙弾にさらされて行軍もする」

ソン・フンミンが4月20日、基礎軍事訓練を消化するために済州(チェジュ)摹瑟浦(モスルポ)にある海兵隊・第9旅団91大隊の訓練所に入所した。

【注目】ソン・フンミンの訓練所は日本軍が作り朝鮮戦争で使用されていた

それと関連して海外の主要メディアも大きな関心を見せた。

イギリスの『ガーディアン』紙は、「ソン・フンミンが国防の義務を果たすために海兵隊に入所した」とし、「ここにいる時間は単純な広報活動ではない。催涙弾にさらされ、行軍もするので銃を扱う訓練も受ける」と報じた。

海外メディアがソンの兵役に注目

スペインの最大の日刊紙『エル・パイス』インターネット版は、「新型コロナによるソーシャルディスタンス(社会的距離)の一環として、ソン・フンミン側は当初、(複数のファンとメディアの)現場訪問の自粛を要請した」とし、「それでも同日、80人余りの市民と20人余りの取材陣が彼の入所の瞬間を見守ろうとした」と伝えた。

ソン・フンミン、左上の囲み部分が海兵隊訓練所があるモスルポ

同じくスペインのスポーツ紙『アス』は、「韓国で兵役は21カ月だが、ソン・フンミンは2018年のジャカルタ・アジア大会で金メダルを獲得して兵役の恩恵を受けた」と解説し、「基礎軍事訓練を終えた後、5月中旬にロンドンに戻ってくるだろう。プレミアリーグ再開前の復帰が有力だ」と報じた。

その他、フランスの『レキップ』紙やイギリスの『スカイスポーツ』など、複数のメディアがソン・フンミンの海兵隊入所を大きく扱った。済州道の小さな町である摹瑟浦が世界的なスター選手を迎え、海外メディアの興味の対象となった。

軍人としての基礎を叩きこまれる基礎軍事訓練

ソン・フンミンは5月8日まで基礎軍事訓練を消化する。

基礎軍事訓練とは、軍人としての基礎が叩き込まれる訓練のこと。初めての軍隊生活ということもあって、この訓練期間を「とにかく辛い」と振り返る人が多い。

基礎訓練の内容としては、制式訓練、射撃の予備訓練、行軍など。制式訓練では、一般人から軍人になるために、軍隊式の立ち方、座り方、歩き方などが叩き込まれる。重たい銃を担ぎながら、上官の命令に従って何度も立ったり伏せたりすることを考えるだけでも、その過酷さがわかる。特に海軍では2015年1月から新兵訓練期間を3日間伸ばした。

新兵教育訓練を終えると、二等兵の階級が与えられる。兵役の恩恵を受けているソン・フンミンはその後、「芸術・体育要員」として編入され、34カ月間、現役選手として活動しながらボランティア活動(544時間)を履修することになる。

それで兵役義務を果たしたこととなり、召集解除となる。

ソン・フンミンが訓練を受ける海兵訓練施設は、戦前に日本軍が建設したものだが、終戦後は済州道に創設された陸軍第1訓練所・指揮所として使用されたところだ。朝鮮戦争当時、多くの将兵が訓練した代表的なシンボルとして2008年10月1日に登録文化財第410号に指定された。

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