尹晶煥監督の去就が決定。「鳥栖のキセキ再来となるか」と期待されるワケ

韓国プロサッカーKリーグで歴史上初めてのことだ。1年の最優秀監督賞が翌シーズン、2部クラブの指揮を執ることとなった。

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今季、地方自治体クラブである江原(カンウォン)FCをKリーグ1(1部)準優勝へと導いたユン・ジョンファン監督のことだ。

12月21日、Kリーグの内情に詳しい複数の関係者によると、今シーズン限りで江原から去ることを決めたユン監督は来季、Kリーグ2(2部)に降格する仁川(インチョン)ユナイテッドの新監督に指名されたという。ユン監督は12月22日に仁川と最終的な契約手続きを完了する予定だ。

ユン監督の仁川行きは、まさに驚きの展開だ。彼は今年、地方の市民クラブに過ぎなかった江原FCを、リーグ終盤まで優勝争いを繰り広げるチームに変貌させたが、今季限りで去ると決めていた。

ユン・ジョンファン監督
ユン・ジョンファン監督

江原とは契約延長を巡って交渉していたが、意見の相違が大きかった。江原就任時には既存の年俸をほぼ半分に減らして指揮を執っただけに、ユン監督は自身の価値を評価されることを望んでいたが叶わなかったようだ。

その後、Kリーグ1の強豪クラブ全北現代(チョンブク・ヒョンデ)の新監督候補としても名前が挙げられた。しかし、全北は12月18日にユン監督側に最終的に契約意思がなかったと伝えた。全北は最優先広報とされている光州(クァンジュ)FCのイ・ジョンヒョ監督との契約締結が有力視されている。

ただ、ユン監督の価値は韓国国内外を問わず高まっていた。Kリーグのみならず、高額年俸を提示した中国スーパーリーグからも熱烈なアプローチがあった。しかし、ユン監督は可能であれば韓国で自らの指導力をさらに発揮したいと考えていた。

ユン監督は過去、Jリーグでサガン鳥栖を2部から1部(2011年)に昇格させた実績があり、セレッソ大阪を率いて2冠(2017年)を達成し、その年の監督賞を受賞している。日本では十分な成果を残したユン監督は、韓国以外のリーグで初めて監督賞を受賞した指導者として、「江原の奇跡」を超える目標を描いていた。

そんな彼に手を差し伸べたのが仁川だった。

仁川は今季、クラブ創設以来初の2部降格という苦痛を味わった。その中でシム・チャング暫定代表理事が中心となって背水の陣を敷き、Kリーグ1の最優秀監督賞を受賞したユン監督に真心のこもったラブコールを送った。年俸や条件はもちろん、コーチ陣の構成までユン監督の意向を完全に受け入れるという破格の待遇だった。

仁川は降格後、非常革新委員会を構成し、短期間での1部復帰を目指して再建に乗り出した。その始まりがユン監督という選択なのだ。Kリーグで初めて2部チームを指揮するユン監督は、13年前の「鳥栖の奇跡」を思い起こしながら、仁川の飛躍を描くことだろう。

(文=ピッチコミュニケーションズ)

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