新型コロナで“ストップ”の欧州サッカー…練習再開強行する一部クラブに「現実を見るべき」との非難も

新型コロナウイルス感染症が広がりを見せる中、欧州の一部クラブはトレーニング再開強行に苦心している。

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欧州サッカー界は今、新型コロナの影響で試合どころか練習すらも“ストップ”している。ラ・リーガではバレンシアで集団感染が発覚し、セリエAのユベントスやサンプドリアでも複数人の感染者が発生している。

このような状況で、未だ定かでないリーグ再開のために、欧州のいくつかのクラブは慎重にチーム練習計画を立てているようだ。

「現実を見るべき」との非難も

欧州で最も新型コロナの拡大が深刻なのはイタリアだ。たった1日で、数千人の人々が命を落としている。感染者数も6万人に迫る勢いだ。これを受け、イタリア政府は移動の制限に加えて野外スポーツ活動の禁止も命じた。

3月22日にはユベントス所属のアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラや、ACミランのレジェンドであるパオロ・マルディーニも新型コロナ感染が確認。サッカーファンの間に衝撃が走った。

(写真提供=LaPresse/アフロ)新型コロナ感染が確認されたパウロ・ディバラ

しかし、そんな中でもジェンナーロ・ガットゥーゾ監督率いるナポリは、来る25日から本格的な練習を再開するという。

ナポリが位置するイタリア南部は、比較的新型コロナの被害が少ない。そのため、今回の決定を下したものとみられる。

これについて、ブレシアのマッシモ・チェッリーノ会長はイタリアメディアとのインタビューを通じ「今シーズンはこれ以上試合を出来ないという現実を見るべきだ。一部の人間は、未だに何が起こっているかを理解していない。我々は一から再びスタートしなければならない」と、セリエA内部で起きているトレーニング再開の動きを批判した。

イングランドのプレミアリーグでも、トレーニング再開の動きが見え始めている。

事務局は、4月30日までリーグの暫定的な延期を決めた。現在、プレミアリーグ内では、アーセナルのミケル・アルテタ監督やチェルシーのカラム・ハドソン・オドイの新型コロナ感染が確認されている。

アーセナルでは2週間の自己隔離が終了した。アルテタ監督は回復状態に入り、業務を再開したと報じられている。アーセナルは医療陣との協議を経て、トレーニング再開時期を調整したものの、結局は取り消しとなった。

ソン・フンミン(27)が所属するトッテナムは練習場を閉鎖した。だが、リハビリに取り組んでいるソン・フンミンやハリー・ケイン、スティーブ・ベルフワインらは、例外として練習場の訪問が許されている。

今や、新型コロナの事態は選手や監督たちにも影響を及ぼしている。にもかかわらず、一部のクラブは本当に練習を再開させて良いのだろうか。

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