韓国代表キャプテンのFWソン・フンミン(32、トッテナム)が、W杯最終予選初勝利に安堵を示した。
ホン・ミョンボ監督率いる韓国代表は9月10日(日本時間)、アウェイのスルタン・カーブース・スポーツコンプレックスで行われた北中米W杯アジア最終予選・グループB第2戦でオマーン代表と対戦し、3-1で勝利した。
去る5日のパレスチナ代表とのホーム初戦を0-0で引き分けた韓国代表だが、中東アウェイでホン・ミョンボ監督体制初白星に成功した。
同日、先発出場したソン・フンミンは最前線と2列目を行き来しながら大活躍を見せた。1ゴール2アシストを記録し、危機的状況に陥っていたチームを救った。
韓国代表は前半10分、ソン・フンミンのアシストからFWファン・ヒチャン(28、ウォルヴァーハンプトン)が先制点をマーク。ただ、同アディショナルタイムにDFチョン・スンヒョン(30、アル・ワスル)のオウンゴールで同点に追いつかれてしまう。
後半もオマーン相手に苦戦を強いられていたが、ソン・フンミンが“フィニッシャー”の役割を果たした。後半37分、MFイ・ガンイン(23、パリ・サンジェルマン)が相手DFの密集の中でボールをキープすると、これに反応したソン・フンミンが左足を振り抜き、ミドルシュートをゴールネットに突き刺した。
この勝ち越し弾でソン・フンミンはA代表通算49得点目をマークし、歴代3位につけた。後半アディショナルタイムには、途中出場のFWチュ・ミンギュ(34、蔚山HD FC)のダメ押しゴールもアシストした。
ソン・フンミンは試合直後のインタビューで、「選手たちが暑いなか、良い試合をしたと思う。後半に多くのチャンスを作り、得点した。自分もゴールを決めたが、複数の選手のコンビネーションが良かった。誰が得点するというより、勝ち点3を獲得することが重要だ。だから嬉しい」と満足感を示した。
また、「グラウンドの状態が良かったので、自信を持ってプレーすることができた。ホームゲームでも改善してほしい。勝利のために多くの努力をするが、犠牲と努力が伴わなければならない。すべての選手がそうした。(最終予選は)まだ8試合残っている。最高の試合をお見せできるようにしたい」と伝えた。
最後に、ソン・フンミンは「アジアサッカーが発展しており、アジア人として胸がいっぱいだ。我々も努力しなければならない。最終予選は毎回の試合が難しい」とアジア予選の難しさを語りつつ、「100%の技量を発揮できれば、良い結果を出せると思う」と今後への意気込みを明かしていた。
なお、韓国代表は10月のW杯アジア最終予選で、10月10日にアウェイでヨルダン代表、15日にホームでイラク代表と対戦する。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けた。2010年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへと移籍。2021-2022シーズンにアジア人初のプレミア得点王に輝き、2023-2024シーズンよりキャプテンを務める。愛称は「Sonny(ソニー)」。
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