韓国代表が若返っている。
11月17日、豪ブリスベンで開催された韓国対オーストラリアの親善試合では、計3人の若手選手がAマッチデビューを果たした。ナ・サンホ(22・光州FC)、イ・ジンヒョン(21・浦項スティーラース)、キム・ジョンミン(19・FCリーフェリング)だ。3人はいずれも後半から途中出場して、代表デビューした。
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後半24分、ムン・ソンミンに代わって投入されたナ・サンホは、ピッチを熱心に走ってオーストラリアの守備を苦しめ、数回のファールを得るなどして、まずまずのデビュー戦を終えた。残る2人の若手選手は出場時間が10分ほどだったため、まだ適切な評価を下すことは難しい。
韓国代表パウロ・ベント監督は就任後、若い選手を積極的に起用している。そのなかでもジャカルタ・アジア大会で金メダルを獲得した“ジャカルタ世代”を果敢に抜擢した点が目立つ。
前出の3人をはじめ、同日の試合に先発出場したファン・インボム(22・大田シチズン)も9月のコスタリカ戦でAマッチデビューした。ベント監督はファン・インボムに継続的にチャンスを与えている。ファン・インボムは代表チームに適応しており、チームに欠かせない選手に成長した。
韓国代表リストには挙がったが、負傷で離脱したキム・ムンファン(23・釜山アイパーク)も、ベント監督が注視するフルバックの人材だ。すでに韓国代表で活躍しているキム・ミンジェ(22・全北現代)とファン・フィチャン(22・ハンブルガーSV)も、アジア大会金メダルの主役である。今回は代表から外れたが、イ・スンウ(20・ヴェローナFC)も、いつ再び招集されてもおかしくない。代替抜擢ではあるが、GKソン・ボムグン(21・全北現代)も9月の招集で名前を挙げられた。“ジャカルタ世代”がA代表でも存在感を確実に示している雰囲気だ。
そのため世代交代を期待できる状況といえる。韓国サッカーはベント監督時代に、変化に直面する可能性が高い。韓国代表の中核といえるキ・ソンヨン(29・ニューカッスル)がアジアカップを最後に代表を引退すると見られている。ク・ジャチョル(29・アウクスブルク)、イ・チョンヨン(30・ボーフム)など、ベテラン選手の技量も以前と同じではない。右サイドバックのイ・ヨン(32・全北)の場合は、4年後に数え年で37歳になる。ベント監督がキム・ムンファンを継続して抜擢する理由だ。
チーム全体で見でも、4年後のカタールW杯に備えて、若い選手たちを育てる必要がある。