在日韓国系民族学校である京都国際高校が第106回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)で優勝を果たした。
京都国際高校は8月23日午前10時、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた第106回全国高等学校野球選手権大会の決勝戦で、関東第一高校を延長戦の末に2-1で下し、優勝を勝ち取った。
1999年の創立から25年目、甲子園本戦出場から3年目にして成し遂げた奇跡だ。
この日、京都国際高校は先発の中崎琉生が9イニング・104球を投げ切り、4安打、3四死球、5奪三振、無失点の好投を見せた。しかし相手チームも9回まで無失点で京都国際高校を抑え込んだ。
延長戦に突入した10回表、勝負は決まった。タイブレークで始まった延長戦で京都国際高校は、押し出し四球と犠牲フライで2点を奪った。
しかし10回裏、京都国際高校は無死満塁の危機を迎えた。ショートゴロで1点を失い、2-1と追い上げられた状況で、次打者に四球を与え、再び一死満塁のピンチを迎えた。それでもファーストゴロで3塁走者をアウトにし、最後の打者を空振り三振に仕留め、チーム創設以来初の優勝を成し遂げた。
1947年に京都朝鮮中学校として開校した京都国際高校は、在日本大韓民国民団傘下の京都韓国学園が運営している。
校歌は韓国で直訳すると「東海の海 渡りし 大和の地は 偉大な祖先 古の夢の場所」という美しい歌詞で始まり、大会中ずっと甲子園球場に響き渡った。甲子園では出場校の校歌が演奏され、日本の公共放送NHKが全試合を中継する。
今年は、甲子園球場が開場して100周年を迎える年でもあった。意義深い年に、在日韓国系の学校が頂点に立ち、在日同胞社会を熱くさせている。
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