シーズン最初の試合で受けた“横浜ショック”は、全北現代を覚醒させるか。
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全北現代は去る2月12日、全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場で行われた横浜F・マリノスとのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第1戦で、1-2の敗北を喫した。
1ゴール差の敗北だったが、試合内容はそれ以上に大きかった。事実上、横浜F・マリノスのワンサイドゲームといえた。
全北現代がシーズン最初の試合で敗れたのは、2008年3月に釜山アイパークと対戦したKリーグ開幕戦以来、12年ぶりのこと。ACL最初のゲームで敗北したのも、2012年3月の広州恒大(中国)戦以来、8年ぶりだ。
大きな衝撃を受けた全北現代は、来る3月4日に行われるシドニーFCとのグループステージ第2戦に向けて、これまで以上に切歯腐心して準備している。
新型コロナウイルス感染症の影響でKリーグ開幕が延期されたなか、選手団はクラブハウスでのトレーニングに邁進している。絶対に負けられないという動機が確固としている分、新型コロナの余波を問わず、シドニーFC戦に集中している雰囲気だ。
全北現代は当初、来る3月1日にオーストラリアに向かう予定だったが、Kリーグ開幕戦が延期となった状況では遅らせる理由がないと判断し、2月29日の飛行機に乗ることにした。
全北現代はもともとグループステージまではエコノミークラスに搭乗し、16強トーナメントからビジネスクラスに乗るようにしていたが、今回は変えることにした。シドニーに向かうときはビジネスクラスに乗り、帰ってくるときはエコノミーを利用するという方法を選んだ。
長距離の飛行をするだけに金銭的な負担はあるが、選手たちがより良い待遇でシドニーまで移動できるように配慮したわけだ。
全北現代の関係者は「帰ってきたら試合もなく、休暇をとることもできるのでエコノミーに乗る。ただ行くときは最高のコンディションを維持するために、ビジネスにした。飛行機代が2倍ほどかかるが、第2戦の勝利のためには惜しくない金額だ」と述べた。
すでに横浜F・マリノスに敗れている全北現代にとって、シドニーFCとの試合では勝利が必須だ。
もし連敗をするようなことになれば、グループ最下位に落ち、グループ突破さえ不透明になる。
対戦するシドニーFCは手強い相手だ。今季オーストラリアAリーグで16試合、14勝1分1敗と圧倒的な成績で首位を走っている。また全北現代でプレーしたアレックス・ウィルキンソンが主力として活躍するチームでもある。
シドニーFCは、横浜F・マリノス戦で0-4の大敗を喫したが、2月23日のセントラルコースト・マリナーズとの試合に3-0で完勝し、雰囲気を取り戻した。
全北現代は長時間の移動に加え、韓国とは違う夏の気候という不利もあり、さらに試合感覚が完全ではないという不安も抱えている。簡単な試合にならないことだけは確かだ。
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