韓国でパリ五輪選手団の“解団式”をめぐる議論が勃発した。
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大韓体育会(KSOC)が“一方的な中止”に対する釈明と反論を出すと、今度は韓国政府の文化体育観光部(以下、文体部)が再反論したのだ。
文体部の報道官は8月14日、「(仁川国際空港の)グレートホールで解団式を準備した主体は大韓体育会だ。文化体育観光部は行事に参加しに行ったのだ。まるで文化体育観光部がグレートホールで別途に(解団式を)準備し、大韓体育会が参加しなかったかのように伝えられているので、事実をお知らせする」と明らかにした。
文体部によると、当初は大韓体育会が入国場で行事を進行するよう、仁川(インチョン)国際空港に要請した。そこで、空港側は混雑度と選手の安全を考慮し、グレートホールでの解団式を提案した。こうして合意が成立した。
当日、大韓体育会の職員はグレートホールで解団式の準備をしていた。ところが、イ・ギフン会長をはじめとする選手団一行が到着すると、解団式の場所が入国場に突如変更となった。
競技を終えて先に帰国していたメダリストたちは、解団式出席のためグレートホールで待機していたが、突然場所が入国場に変わったことで出席できなかった。その後、入国場の近くで入国した選手たちと遭遇できた。
すでに帰国している選手を呼んだのは大韓体育会だ。ただ、その選手たちが入国場での解団式に参加できなかったということは、“予定が突然変更された”ことを意味する。
実際、文体部側は大韓体育会の職員がグレートホールで解団式の準備を進めている写真も公開した。
文体部の報道官は「このような点を考慮すれば、“元々(解団式を)入国場で行うことにしていた”という釈明も間違っている。仁川国際空港にも確認できるだろう」とし、「しきりに釈明が出てきたのでお伝えする」と伝えた。
状況は13日に発生した。パリ五輪を終えた韓国選手団は当時、仁川国際空港を通じて韓国に帰国した。大韓体育会のイ・ギフン会長をはじめ、本部役員や7種目の選手など、約50人が空港に姿を現した。
まず、パリ五輪閉会式で旗手を務めたボクシング女子54kg級銅メダリストのイム・エジ(25)と、テコンドー男子58kg級金メダリストのパク・テジュン(20)の2人が韓国国旗を持って入国場に登場した。
入国場では文体部のユ・インチョン長官が選手団を迎え、イ・ギフン会長に花束を渡し、抱擁まで行った。
問題は“解団式行事”だ。当初は別の場所(グレートホール)で開かれるとされ、座席などの準備も整っていた。
しかし、実際には入国場の前で解団式が簡潔に行われた。イ・ギフン会長が挨拶をし、チャン・ジェグン選手村長が解散を宣言した。文体部は「大韓体育会が事前通知なく一方的に日程を変更した」と話した。
大韓体育会はその後、14日に「当初、解団式の行事場所を“仁川国際空港第2旅客ターミナル1階入国場”とし、公式に協力公文書を仁川国際空港に要請した」とし、「ここ数年間、帰国関連行事は入国場で開催した」と明らかにした。併せて、空港側に送った公文書も公開した。
続けて、「長時間飛行、航空延着及び手荷物受取時間所要などによる選手団の疲労と行事場所への移動に伴う混雑、安全などを考慮し、やむを得ず当初計画された入国場で行事を縮小して進行した」とし、「行事に参加した選手たちのインタビューは、行事終了後に個別に実施するよう伝達した」と説明した。
この大韓体育会の発表から約3時間後、文体部が「解団式の準備は大韓体育会がした」と再反論した。
過去最多タイの金メダル13個を獲得した“パリ五輪の歓喜”に水を差す、大韓体育会と文体部の「真実ゲーム」が始まった。
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