今季限りで現役を引退する呉昇桓(オ・スンファン/43)が、“日本の古巣”阪神タイガースのセ・リーグ優勝を祝福した。
【写真】阪神タイガース戦で始球式務めたK-POP美人アイドル
阪神は9月7日に2年ぶり7回目のセ・リーグ優勝を果たした。9月7日での優勝決定はセパ両リーグ史上最速で、今年からチームを率いる藤川球児監督は就任1年目にして快挙を成し遂げた。
藤川監督は現役時代、“阪神の守護神”として活躍した名クローザーだ。1999年の阪神入団から2020年まで現役でプレーし、MLBや独立リーグを除けばNPBで阪神一筋を貫いた。
引退後は解説などユーチューブ活動などをしていたなか、昨年10月に阪神の新監督就任が発表。コーチ経験ゼロの新米監督なだけに手腕が不安視されたが、セ・リーグ優勝という結果で指導力を証明した。今後はポストシーズンが残っているものの、現在までの成果だけでも高く評価されるにふさわしい。
そんな藤川監督の姿に重なるのが、呉昇桓だ。
呉昇桓が藤川監督がMLBに渡った後、2014年から2015年までの2年間で阪神のクローザーを引き受けた。通算80セーブを記録し、2年連続でセーブ王のタイトルを獲得。以降は呉昇桓も渡米し、“ファイナルボス”として試合を締めてきた。
日本プロ野球(NPB)阪神タイガースを率いる藤川球児監督(45)が歴史をつくった。就任1年目でセ・リーグ優勝を達成したのだ。その姿は、韓国プロ野球(KBOリーグ)サムスン・ライオンズの守護神として名を馳せたオ・スンファン(43)と重なる。藤川監督のように“古巣を率いて頂点に立つ”未来を描けるかもしれない。
2人は阪神で在籍期間こそ被っていないが、共通点が多い。呉昇桓、藤川監督ともに右利きの剛速球投手である点、阪神のクローザーだった点、お互いに自国を代表するクローザーだった点などがそうだ。
9月10日に取材に応じた呉昇桓も、“古巣”阪神の話題が出ると自然と笑顔を見せた。「若い選手が多い。自分と一緒にプレーした選手は2~3人ほどで、当時はまだ新人だった。(阪神時代のチームメイトは)今はもうコーチが多い。その人たちとは連絡を取り合っている」と語った。
自身と似たような道を歩んできた藤川監督の優勝について感想を求められると、呉昇桓は「慎重に言葉を選ばないといけない」と冗談めかしつつ、「(自身と同じ)クローザーで、タイプも似ていた。そして、監督に就任してすぐに優勝を果たした。自分は(監督を)経験していないことなので何を言えるかわからないが、“おめでとう”と伝えたい」と力を込めて述べた。
また、阪神の優勝にとって「指導者への意欲が湧くのではないか」と尋ねられると、「だからこそ、言葉を慎重にしている」と再び笑顔を見せた。
呉昇桓は現役引退後の方向をまだ定めていない。「球団とよく話し合って決めたい」とだけ答えた。
現在所属するサムスン・ライオンズは「海外でのコーチ研修を支援する」と明かしている。つまり、本人の意思次第では指導者の道に進むこともできるわけだ。
仮に呉昇桓が指導者に転向するのであれば、やがて監督として球団を率い、優勝監督になる未来も夢ではない。
藤川監督がそうだったように、いつの日か呉昇桓がサムスンを頂点へ導く日が来るかもしれない。
■【写真】阪神タイガース戦で始球式務めたK-POP美人アイドル
前へ
次へ