【ルポ】日本不買運動の影響か…韓国で高級家電「バルミューダ」が苦戦

2019年10月04日 社会 #日本不買運動
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「昨年は定価でも良く売れたのに、今年は割引しても売れません。今週、商品を買ってくれたお客さんは1人もいませんでした」

去る9月29日、ソウル永登浦(ヨンドゥンポ)区に位置する家電量販店の従業員は、日本のバルミューダの製品について、こう語った。

【ルポ】“日本不買運動”をあざ笑う「GU」韓国2号店の今

7月に始まった日本政府の輸出規制以降、韓国では日本製品の不買運動が拡大し、バルミューダも影響を受けている。

バルミューダは一時、高い価格にもかかわらず、デザインと品質が良いという理由から “家電のアップル”と呼ばれた。韓国で大きな人気を集めたが、現在は販売が急減し、消費者から敬遠されている。

さらにいくつかの店頭では、メインブースを奪われているのが現状だ。

9月26日から29日までの4日間、ソウルの主要百貨店(ロッテ・新世界・現代)と家電量販店などを訪ね、バルミューダの販売動向を調べた。これらの企業はバルミューダの売上が昨年比、約10~15%減少したと伝えた。

特に9月には割引イベントも盛んに行われたが、反応が例年のようではないというのが販売スタッフ共通の答えだ。

店頭にはバルミューダのトースター、空気清浄機、加湿器、扇風機などが陳列されている。店ごとに割引率は異なるが、平均的に10~30%の割引イベントを行っていた。

ソウル江南(カンナム)区のデパートで、バルミューダ商品を販売するスタッフは、「割引セールを今月初めから終わりまで行い、さらに高級食器までおまけとして贈呈している。それでも反応が冴えない」と話した。

そして「昨年に比べて最大30%まで割引をしているのに、人気が下火だ。来月には他のプロモーションを行う予定」と伝えた。また「もともと割引セールは、1年に1回程度、一時的に行ったが、販売量が減ったためセールを続けている」と付け加えた。

そのデパートで他のブランド家電を販売している他社従業員は、「私たちのデパートでは地下1階にバルミューダの家電製品を他社ブランドと並べて販売したが、日本不買運動の余波で販売量が減り、会社からブースを抜けるように要請され、その場所からも抜けた」と説明した。

さらに「アフターサービスが遅い点も、不満のひとつだった。最終的には衣料品のブースに移されて、セレクトショップのように服と一緒に家電の一部を置いて、販売している。契約も短期契約の形式で行われた」と説明した。

それでもトースターなど一部の製品を中心に、静かに問い合わせをする客も目撃できた。しかし彼らも購入には至らず、再び他の売り場へと通り過ぎていった。

プロモーション活動を行う従業員は、日本不買運動の影響について一蹴した。とある家電量販店の従業員は、「トースターなどの製品は、それでも新婚夫婦が口コミを聞いて購入したりする」とし、「ユニクロのような低価格ブランドは打撃が大きいが、私たちは高級ブランドなので信じて買うファン層があり、大きな打撃はない」と反論した。

家電製品の情報を共有するオンラインコミュニティでも、バルミューダ製品の購入を控えようという声が出ている。

代表的な育児オンラインコミュニティとして知られる『マムスホリック・ベビー』の会員たちは、日本不買運動のための原産地表示と代替商品を紹介する情報サイトを立ち上げて、対象となる企業の商品の購入を継続的に自制しようという文章を共有した。

9月29日、ソウル江南区のデパートに来ていたチョン・ヒョンジンさんは、「バルミューダの製品は口コミで評価が高く、買おうとしたが、他の代替商品があるので購入しないようにする」とし、「あと製品もあまりに高価だと思う」と述べた。

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