韓国最大の“マンガ違法閲覧サイト”、「作家たちにも賠償せよ」との判決が下る

2021年01月16日 社会
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韓国のウェブトゥーン(=ウェブ漫画)作家たちが、韓国最大級の違法サイト『夜うさぎ(パムトッキ)』運営スタッフを相手に提起した損害賠償訴訟で勝訴した。

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ソウル中央地裁・民事合意63-2部(パク・テイル、イ・ジンファ、イ・テウン部長判事)は1月14日、カン氏などウェブトゥーン作家51人が『夜うさぎ』運営スタッフ3人を相手に起こした損害賠償請求訴訟で、「作家1人当たり150~600万ウォン(約15~60万円)を賠償せよ」と原告の一部勝訴の判決を下した。

ウェブトゥーン作家たちは2019年10月、違法サイト運営者ホ氏などが自分たちの著作物を『夜うさぎ』に無断で掲載して被害を受けたとし、原告1人当たり1000万ウォン(約100万円)を賠償するよう訴訟を提起した。

裁判所は「被告人らは他者が著作権を保有しているウェブトゥーンであることを知りながら、許可なしにウェブサイトに無断でアップロードされるようにし、ウェブサイト接続者が投稿されたウェブトゥーンを見られるようにした。原告たちの複製権および公衆送信権を侵害した」とし、『夜うさぎ』側の損害賠償責任を認めた。

『夜うさぎ』側は、「該当ウェブトゥーンは、すでにNAVERウェブトゥーンなどの事業者に排他的な発行権があり、著作者である作家たちには別途の損害が発生していない」と主張したが、裁判所は作家とウェブトゥーン事業者の間で収益分配契約が締結されていても、『夜うさぎ』側の不法行為によって作家は収入を失う損害を被ったと判断した。

ただし裁判所は、損害賠償は1作品当たり300万ウォン(約30万円)、共同著作の場合150万ウォン(約15万円)が妥当とした。

被害総額はひと月で200億円以上?

『夜うさぎ』は今回の訴訟とは別に、NAVERウェブトゥーン、レジンコミックスなどウェブトゥーン事業者から損害賠償訴訟を提起され、計20億ウォン(約2億円)を賠償するよう判決を受けた。

(画像=MBC)2018年当時の報道

運営者ホ氏は、『夜うさぎ』を利用して韓国のウェブトゥーン9万編を違法にアップし、ギャンブルサイトなどの広告を誘致して9億5000万ウォン(約9500万円)相当の不当利益を得た疑いで拘束起訴され、懲役2年6カ月の刑を宣告された。

アメリカにサーバーとドメインを置いた『夜うさぎ』は2016年10月に開設。2018年5月までに、ウェブトゥーン8万3347件を無断掲載した。韓国政府の取り締まりによって、2018年7月に他の違法コピー流通サイト10件とともに閉鎖された。

サイト閉鎖まで月平均3500万人がアクセスしていたのだが、これは韓国のウェブサイトで第13位の規模にあたる。

ウェブトゥーン業界は当時、NAVERとDaum、レジンコミックスなど計61社の被害総額が2018年4月だけで2000億ウォン(約200億円)を超えたと推定した。

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