韓国の新型コロナウイルス新規感染者が、ソウルなど首都圏を中心に増加している。
韓国中央防疫対策本部は6月15日0時基準、新規感染者数が37人増え、累計感染者数が1万2121人になったと発表した。新規感染者数は前日の34人に続き、2日連続で30人台となった。
新規感染者の感染経路は、地域発生が24人、海外流入が13人だった。韓国内で発生した24人を地域別に見ると、京畿8人、仁川8人、ソウル6人と首都圏から22人が発生した。
韓国では最近、新規感染者が首都圏を中心に発生しており、緊張感が高まっている。
「ソウルの治療患者数は今までで最も多い」
チョン・セギュン国務総理は6月14日、「全人口の半分が密集した首都圏で新型コロナが感染拡大すれば、その被害は(多くの感染者が発生した)大邱・慶尚北道とは比較できないほど大きくなる可能性がある点を忘れてはならない」と強調した。
チョン国務総理は同日に行われた中央災難安全対策本部会議で、健康用品訪問販売業者など首都圏で散発的に集団感染が継続している状況に懸念を示した。
チョン国務総理は「ソウルと京畿地域で感染者がそれぞれ1000人を超え、退院する患者よりも新たに入院する患者が多くなっている」とし、「現在ソウルで治療中の患者は420人まで増え、今までで最も高い水準」と伝えた。
続いて「保健福祉部(部は日本の省に相当)は、首都圏の医療資源の現状を総合的に分析し、最悪の状況まで想定した段階別のリソース動員計画を早急に国民に説明できるように準備してほしい」と付け加えた。
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