外国人女性信者に対する性暴行などの容疑で裁判を受けている「キリスト教福音宣教会」(通称:摂理)の教祖チョン・ミョンソクが、韓国人女性信者から再び告訴された。
これで、チョン・ミョンソクを性的暴行またはセクハラで告訴した女性は6人となっている。
忠清南道(チュンチョンナムド)警察庁の女性青少年犯罪捜査隊によると、30代の女性信者がチョン・ミョンソクに性的暴行を受けたとして3月末に告訴状を提出したという。
被害者の法律代理人チョン・ミニョン弁護士は「被害者の多くが20~30代女性で、3~4人程からさらに告訴状を受け付けるために準備している」と伝えた。
弁護人によると、被害者の中には外国籍の女性信者も含まれており、主に2018年から2019年の間に忠清南道錦山(クムサン)の教会施設で被害に遭ったと主張している。
なお、チョン・ミョンソクは2018年から2019年にかけて17回にわたり女性信者2人に性的暴行を働いた容疑で拘束起訴され、大田(テジョン)地方裁判所で裁判に付されている。先立って2009年にも類似の疑惑で有罪判決を受けており、当時は懲役10年を宣告されたが、2018年2月に出所した。
韓国では今年に入り、カルト宗教がこれまで犯してきた蛮行が再び注目を集めている。きっかけとなったのは、3月3日に配信が開始したNetflixドキュメンタリー『すべては神のために:裏切られた信仰』で、摂理のチョン・ミョンソクをはじめとした4件の韓国宗教事件を追っている。
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