ゲーム産業不毛の地だった韓国を、ゲーム大国へと成長させたNEXON創設者のキム・ジョンジュ氏がこの世を去った。
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NEXONの持ち株会社NXCは3月1日、「NEXONを創業したNXCのキム・ジョンジュ取締役が、先月末、アメリカで亡くなった」と明らかにした。
「遺族全員が慌しい状況であるため、詳細に説明できないことをご了承いただきたい。ただ、故人は以前からうつ病の治療を受けており、最近になって悪化したと見られている。静かに故人を送ろうとする遺族の気持ちを考えてほしい」と伝えている。
世界初のオンラインゲームサービス企業というタイトルをNEXONにもたらしたキム・ジョンジュ氏は、1986年度にソウル大学コンピューター工学科に入学。在学中の1988年には、日本航空の奨学生プログラムに選ばれ、日本ゲーム産業の影響を受けた。
自叙伝でも明らかにしているように、「任天堂を越えるゲーム会社を設立する」と決意した彼は、翌年の1989年に帰国し、大企業のソフトウェア下請けの仕事をしながらゲーム業界に飛び込むことに。
そして韓国科学技術院(KAIST)の大学院電算学博士課程だった1994年、大学同期のソン・ジェギョンとともにNEXONを共同創業することとなった。
NEXON設立以後は、『メイプルストーリー』『マビノギ』『クレイジーアーケード』『カートライダー』などのヒットゲームを相次いで作り出し、韓国を代表するゲーム企業にまで成長させた。
囲碁、2005年に同社の最高経営責任者(CEO)に就任するも、翌年に退き、NEXONホールディングス(現NXC)の代表に就任。2021年に同職を辞任していた。
キム・ジョンジュ氏の訃報を受け、ゲーム業界から追悼の声が相次いでいる。NCソフトのキム・テクジン代表は「私が愛した友達が去った。人生の中で感じられなかった最大の苦痛を感じる。同じ人生の道を歩んできた私の友を愛した。今は平穏で合ってほしい、どうか」と冥福を祈った。
NEXONコリアのイ・ジョンホン代表は、社内公示を通じて「NEXONの創業主であり、私の人生のメンター、そして私が尊敬したキム・ジョンジュ社長が故人になられた。今、この瞬間、この文を書いている今、この悲しみは言い表せない」とし、「この社会で愛される会社を作っていこうというのも、その方の考えだった。しかし、その夢を現実にしていく過程で、今は一緒にいることができないという事実に、もう一度胸がつまってくる。私とNEXONの経営陣は彼の遺志を受け継ぎ、私たちが暮らす世界で、より愛される会社を作っていくために最善を尽くす」という文章で、悲しみを吐露している。
(記事提供=OSEN)
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