韓国では新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が広がり、1月19日までに新規感染者数が5000人台後半に急増した。
中央防疫対策本部は同日0時基準で、新規感染者が5805人増え、累計感染者数が70万5902人となったと発表した。
新規感染者数は前日の4071人(当初の発表の4072人から訂正)より1734人も増えた。
この日の新規感染者数は、1週間前の12日(4383人)より1422人多く、2週間前の5日(4441人)より1364人多い。
新規感染者数が5000人台を記録したのは、昨年12月30日(5034人)以来20日ぶりのことだ。
防疫当局は、オミクロン株の拡散速度が既存のデルタ株より2~3倍速く、今後感染者がさらに増加する可能性があると見ている。
前週基準で26.7%だったオミクロン株の検出率が週末には50%を超えたことから、韓国国内ではオミクロン株がデルタ株を抜き、優勢種となると予想されている。
政府は感染者数が5000人を超えた場合は短期で感染者が急増する可能性があると見て、「オミクロン対応段階」への転換を準備する。一日の感染者数が7000人を超えれば、直ちに「オミクロン対応段階」の措置を施行する。
「オミクロン対応段階」では、病院・医院で本格的に新型コロナ検査・診療を行い、PCR検査にも優先順位を設け、65歳以上の高齢層から実施する。感染者の隔離期間は10日から7日に短縮される。
感染者数が急増している一方、重症者数は依然として減少傾向が続いている。同日の重症者数は532人で、前日(542人)よりも11人減少し、3日連続で500人台と集計された。
ただ、死亡者数は74人で、前日(45人)よりも大幅に増加し、累計6452人となった。累計致命率は0.91%となっている。
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