韓国の防疫当局が新型コロナウイルスの感染拡大が続いた場合、今後1~2週間後に一日当たりの新規感染者数が1000人に達する可能性があると見通した。
韓国中央防疫対策本部チョン・ウンギョン本部長は11月30日の定例ブリーフィングで、「先週の感染再生産指数は1.43と分析された」とし、「これは“1人が1.5人を感染させる”という意味であるため、1.00以下とならない限り、感染の拡大が続く」と述べた。
続いて「単純計算すると、感染再生産指数が1.43の場合、1~2週間後の感染者は多くは700~1000人まで発生する可能性がある」と伝えた。
今回の“第3波”の襲来以降、感染症の専門家たちは一日の新規感染者数が1000人以上となると警告してきたが、防疫当局の責任者が感染再生産指数をもとに1000人台の可能性について、公式に言及するのは今回が初めてだ。
韓国の新規感染者数は、11月23日349人、11月24日321人、11月25日581人、11月26日555人、11月27日503人、11月28日450人、11月29日438人となっている。ここ数日、400~500人の新規感染者が続いている。
チョン本部長は、「今年1月から11カ月間、新型コロナの対応をしてきて、多くの危機を経験してきたが、今年の冬は最大の節目だと思う」とし、「寒く乾燥した冬は環境条件がさらに悪くなり、地域社会に潜む無症状・軽い症状の患者が増加し、これまで以上に感染拡大のリスクが高い状況だ」と憂慮した。
また「現在の危機的状況を克服できなければ、これまでの11カ月間のすべての努力と犠牲が水の泡になる可能性がある」と強調し、人々の集まりを減らし、症状が見られる人は迅速に検査を受けるよう要請した。
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