ガールフレンドに性的暴行した容疑で、一審で執行猶予を宣告された全北(チョンブク)大学の元医大生が二審で法廷拘束された。
光州(クァンジュ)高裁・全州裁判所第1刑事部(キム・ソンジュ部長判事)は6月5日、強姦などの疑いで起訴されたA氏(24)の控訴審で懲役2年、執行猶予3年を下した原審を破棄し、懲役2年を宣告して法廷拘束した。
また40時間の性暴行治療プログラムの履修と、3年間の児童・青少年関連機関への就業制限を命じた。
一審で裁判部は、被告人が被害者と和解し、性暴力犯罪で処罰された前歴がない点を考慮し、執行猶予を宣告した。
しかし二審では、「被告人は原審から当審に至るまで表面的には反省するとしたが、事実上、被害者を強姦した事実を否定している」とし、「多くの状況から被告人が被害者を暴行、強姦した事実が認められる」とした。
また「社会的弱者を保護し、治療すべき予備医療人として、被告人がガールフレンドを暴行して強姦した事案は罪質が非常に悪い」と付け加えた。
2018年9月、全北大学医学部に在学中だったA氏は、全州市のとあるワンルームでガールフレンドの頬などを殴り、性的暴行した容疑で起訴された。また同日の朝7時、「訪ねてくるな」というガールフレンドの言葉に激高し、彼女の首を絞めるなど全治2週間の傷害を負わせた疑いも追加された。
また過去には、飲酒運転事故を起こしていたことも明らかになった。
一審判決後、メディアを通じてそれらの事実が明らかになると「人間ゴミ医大生」との文字が踊り、韓国大統領府に設置された国民請願掲示板には「強姦、暴行、飲酒運転の医大生は医者になってはいけません」というタイトルの請願が掲載されて4万人以上が同意した。
全北大学は5月4日、医学部4年生に在学中だったA氏に除籍処分を下した。退学を意味する除籍は、最も重い処分だ。
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