人気急上昇で悩みも同時に増えてしまった韓国スターたち…「成熟したファン文化」がますます重要な時代に

2024年06月30日 話題

いわゆる“有名税”と見過ごしていいのだろうか。

【注目】「日本に帰れ。永遠に来るな」“日本国籍”アイドルの苦悩

韓国スターたちがオンライン、オフラインを問わず、安全を脅かすファンの行動に苦しんでいる。

一番に問題視されたのは、人気ドラマに出演した俳優たちの空港スケジュールの問題だった。

殺到する人々、危険を感じるスターたち

女優のキム・ジウォンはドラマ『涙の女王』(tvN)に出演し、全盛期を迎えた。『涙の女王』終映後だった5月15日、シンガポールから帰国したキム・ジウォンを見ようと、多くのファンが集まった。ものすごい人混みで、空港の安全事故が憂慮されるほどだった。

キム・ジウォン
(写真提供=OSEN)キム・ジウォン

2人の警護員の保護のなかで、なんとか空港を抜け出したキム・ジウォンの姿を見たファンらは、所属事務所に向かって安全措置の強化を要求。たった2人しかいなかった警護員も問題視された。

これに対して翌日の5月16日、所属事務所HighZiumスタジオは「俳優キム・ジウォンの国内外空港の出入国時に多くの人が集まり、安全が憂慮される状況が発生している。安全な距離を確保するために、無理な撮影や手紙、プレゼントなどを直接渡す行為などは慎んでほしい」と伝えた。

また所属事務所は「手紙とプレゼントは所属事務所に送ってくれれば、俳優にきちんと届ける」とし、「保安上の理由で、一般区域以外の出国場および免税区域でのすべての写真および動画撮影は自制してほしい」と要請した。

キム・ジウォンと同様に、俳優のビョン・ウソクもスケジュールのたびに多数の人々が集まり、事故の憂慮が続いたりもした。

ビョン・ウソク
(写真提供=OSEN)ビョン・ウソク

ドラマ『ソンジェ背負って走れ』を通じて、過去最高の全盛期を謳歌しているビョン・ウソクは、国内外で多くのスケジュールを消化している状況だ。空港はもちろん、自宅にまでファンが押し寄せ、所属事務所が公示を上げて自制を要請する状況が続いた。

ビョン・ウソクの所属事務所VAROエンターテインメントは5月30日、ファンカフェを通じて「最近続いているアーティストのスケジュール現場訪問について、お願いの言葉を伝える。最近、アーティスト活動時に人波によって秩序が乱れ、安全が憂慮される状況が発生している」とし、「アーティストの保護と共に、より成熟したファン文化形成のために案内の言葉を申し上げる」と公示を上げた。

特に所属事務所は「公開されたスケジュール以外の非公式的なスケジュールの現場訪問は控えてほしい。公式スケジュールでアーティストに密着する行動、直接手紙やプレゼントを渡す行動など、事故が憂慮されるすべての行動を自制してほしい」と頼んだ。

その他にも所属事務所側は、スケジュールが終わった後、アーティストの車についてきたり、居住地をはじめとする私的空間に無断で訪問して撮影したりする行為についても言及。アーティストのプライバシー保護を守ってほしいと訴えた。また、もし守られなければ、厳重な法的措置を取るとも明らかにした。

オンライン上で苦しめられるスターたち

すべての被害がオフラインにだけであるわけでもない。最近、ほとんどのアイドルグループが参加している有料ファンプラットフォームを通じて、アーティストが悪質なメッセージとダイレクトに向き合っている。

6月18日、ガールズグループBilllie(ビリー)の所属事務所MYSTIC STORYは、「当社は2023年3月にオンラインエチケット関連の公示を案内したことがあるが、最近コミュニケーションプラットフォーム『bubble』を通じて、ファンエチケット違反事例が多数発生している」とし、日本人メンバーのツキが受け取ったメッセージを公開した。

Billlie・ツキ
(写真提供=OSEN)Billlie・ツキ

公開されたメッセージには、「日本に帰って永遠に来るな」「日本に帰れ。顔を見るのも嫌だ」「まっとうに生きろ」など、悪意のあるコメントがつけられていた。

所属事務所側は、それらのメッセージを残したファンのニックネームの一部を公開し、「口にするのもためらうような言動が続いたことによりアーティスト保護のために現状況を黙過できないと判断し、該当会員に対する申告処理を行う予定。公示された時点から申告された会員のbubbleのコメントは、アーティストにこれ以上表示されない」と明らかにした。

Billlie・ツキに先立って、ILY:1(アイリーワン)のリリカも「bubble」を通じて、「拉致してもいいかって?だめだよ。しきりにそんなことを書かないで」「いたずらは一線を越えてはいけません」「最近、一線を越えたコメントをよく見るが、私も人間だ」「練習室の防犯カメラの共有は…。私たちにもプライバシーは必要」などとメッセージを残した。

その後、ファンの憂慮が続き、所属事務所FC ENMは「最近、個人SNSおよびコミュニケーションアプリを通じて、当社のアーティストに継続的に恐怖心や不安感を誘発するメッセージを送る方々によって、アーティストが精神的に多くのストレスを受けている状況」と伝え、悪意のあるメッセージを自制してほしいと要請した。

それだけでなく、NCTのロンジュンも悪質なコメントと“サセン”(私生活まで脅かす悪質なファン)のメッセージに苦しめられ、活動中断を宣言した。

NCT・ロンジュン
(写真提供=OSEN)NCT・ロンジュン

去る4月、ロンジュンは「bubble」を通じてサセンから届いたメッセージを公開し、苦痛を訴えた。彼が公開したメッセージは、「アイドルたちが暮らすのがとても楽になった。お金はお金で稼ぎ、外見は外見で、恋愛はまた恋愛で行い、ライブは×のようで、いつも考えもなく、その前の世代のようにやる気もない」というものだった。ロンジュンは「ネズミのように隠れてタイピングするのではなく、言いたいことがあるならば、顔を見ながら弁護士と一緒に話しましょう。この方に連絡して、言いたいことを言ってください」と答え、弁護士の連絡先まで送りつけた。

過去とは異なり、アーティストと1対1のコミュニケーションが可能で、少し検索するだけでアーティストのスケジュールが簡単にわかる世の中になった。そうなればなるほど、成熟したファン文化がさらに必要な状況だ。

ファン文化が成熟しなければ、最終的にアーティストとファンの距離が離れるしかない。成熟したファンがさらに重要な時代が来た。

(記事提供=OSEN)

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