飲酒運転で事故、被害者を“見殺し”にした韓国女性DJに懲役15年求刑…弁護人は苦しい善処訴え

2024年06月12日 話題

飲酒運転による死亡事故を起こしたインフルエンサー/DJのイェソンに、検察は懲役15年を求刑した。

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6月11日、ソウル中央地裁・刑事25単独では、特定犯罪加重処罰法上の危険運転致死などの容疑で裁判にかけられたイェソンの裁判が行われた。

この日、検察はイェソンに懲役15年を求刑。「泥酔状態で交通事故を起こし、死亡事故まで起こした。生命を奪うという結果が発生したにもかかわらず、被害者に責任を転嫁するなど罪質が非常に重い」とし、事故当時に乗っていたベンツと鍵を没収してほしいと要請した。

また検察は、被害者は出血多量により、途方もない苦痛の中で息を引き取ったと話し、「遺族は毎日苦しみ、経済的困難まで経験している」と訴えた。

イェソン
(写真=オンラインコミュニティ)イェソン

一方のイェソン側は、「飲酒運転をしたのは過ちだが、バイクの配達員が車線を守らず、ウィンカーをつけていれば事故を防止できた」と主張。そしてイェソン自身は最終陳述で、「当時、公演がない時期だったので生活に支障をきたし、生計維持のために参加した席で酒を断ることができず、絶対にしてはならないことをした。一度のミスで被害者に払拭できない痛みを与えた点、深く反省している」と反省の弁を述べていた。

さらに、「私のせいで命を失った被害者に対しては、跪いて謝罪する。一生、故人と遺族に謝罪する気持ちで、贖罪しながら生きていく。ごめんなさい。悪かった」と付け加えた。

イェソン側の弁護人は、「重大な罪を犯したが、人をもう一度正常な国民にするという趣旨で寛大な処罰を下してほしい」と善処を訴えた。

イェソンに対する一審の判決は7月9日に下される。

なおイェソンは2月3日4時30分頃、ソウル江南(カンナム)区・論峴洞(ノンヒョン)一帯で、泥酔状態のまま運転したことで交通事故を起こした。被害者は50代のバイク配達員で、病院に運ばれたのちに死亡した。

事故当時、イェソンの血中アルコール濃度は0.221%の免許取り消し水準だったことが分かっている。また被害者が危険な状況であったにもかかわらず、救護措置を取らずに同乗していたペットを抱いたまま傍観していたところを警察に逮捕されたため、激しい批判も受けた。

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