ソン・ソックは相変わらず自身の意見がしっかりしていた。
3月22日、ソウルのカフェで、映画『COMMENT ARMY』(原題は『コメント部隊』)俳優ソン・ソックのインタビューが行われた。
映画『COMMENT ARMY』は、大企業に対する記事を書いた後、停職を受けた記者イム・サンジン(演者ソン・ソック)にオンライン上の世論を操作したという匿名の情報提供者が現れたところから繰り広げられる。2015年に出版されたチャン・ガンミョン作家の同名小説を原作としたが、アン・グクジン監督は自身が取材した内容を加味して映画的に構成した。
この日、ソン・ソックは最近自身が“旬の俳優”として浮上し、様々な発言が話題になることについて、「それは私が決めることではなく、私がいくら話をたくさんしても、それを受け止める方々に関心があれば私がたくさん言わなくても見るだろうし、いくら話をしても関心がなければ見ないことなので、私の管轄ではないようだ」と謙遜した姿を見せた。
さらに、“旬の俳優”と呼ばれる重みについて「無意識に感じることもある。私は自分の中にあるものをそのまま取り出して、それが評価されて、良くないのなら良くないで、良いのなら良いで。これは自然な流れなので負担はない。負担感を持って言葉を隠して嘘を加えれば、私が記憶しなければならないことが多くなるのではないか。その方が負担になりそうだ」と話した。
劇中、実力と虚勢を兼ね備えた社会部記者を演じたソン・ソック。彼は大企業「マンジョン」の不正を取材するが、誤報と判明され停職を受ける。そんなある日、自身をオンライン世論操作を主導する“コメント部隊”のメンバーだと紹介した情報提供者が現れ、新しい局面に入る。
「反応やコメントを探してみる方なのか」と聞かれたソン・ソックは、「私は全部見る。最近ではある意味、SNSをしていないほうがおかしな人扱いされるほど当然ではないか。だから私も当然見る。コメントというのは結局、コメントが生産されて私の目の前に来た時は当事者が解釈する能力によって違うようだ」と反応した。
また「自身に迷惑になるようなコメントはあったか」という質問には、「事実でないことがすべてそうだ。見ながら怒りが渡りも下」と伝えている。 反面、感動を受けたコメントについては「私はいつも演技者であり、アーティストとして、私がすることは私を見せることだと思っている。私を見せることで誰かが私を見て『私もありのままの私になるのが幸せかもしれない』ということを言葉でするのではなく、演技でしようと思う」と切り出した。
続けて、「そのような意図が通じて時々コメントに『この人を見ると私も私自身になろうと思う』というコメント見たときが嬉しかった」とし、「映画が良い、演技が良いも嬉しいがそれより根源的にそれが私の召命だと思う」と付け加えた。
普段から“多作”を目標に据えていたソン・ソックは、「これからは少し休もうと思う。撮影が残った作品があるが、残ったスケジュールをすべて終えてから休もうと思う」と打ち明けた。
そして「当分はロマンスはできない。なぜなら、これから決まっている作品にロマンスものがないから」と付け加え、残念な気持ちを抱かせた。 映画『COMMENT ARMY』の公開を控え、ウェブコンテンツに出演したソン・ソックは、「ユーチューブにたくさん出るのが個人的に良い。いくつかもっと出てくるはずだが、私が広報チームと話して『こういうことをしてみたい』と言ったこともあり、オファーを受けたこともある」と言及した。
さらには、コメディアンを見ながらも、多くのインスピレーションを得るというソン・ソック。「基本的にコメディアンの方々はみんな作家だ。特に最近はユーチューブが出てきて、コメディアンの方々は1人コンテンツではないか。文章を書いて撮って、演技して、編集して、マーケティングを終えるのではないか。本当にすごいことだ」と尊敬した。
そんなソン・ソックが主演を務める映画『COMMENT ARMY』は3月27日、韓国の映画館で公開される。
◇ソン・ソック プロフィール
1983年2月7日生まれ。Netflixオリジナルシリーズ『センス8』を皮切りにドラマ『サバイバー:60日間の大統領』『恋愛体質~30歳になれば大丈夫』『D.P. -脱走兵追跡官-』など、さまざまな作品に出演してきた。2022年にドラマ『私の解放日誌』や映画『犯罪都市 THE ROUND UP』に出演したことでその存在を一躍知らしめる。
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