日本以上に深刻な“超少子化”が進む韓国…スター夫婦の「体外受精」や「卵子凍結」を扱った番組に反響

2024年03月12日 テレビ

スターたちの配偶者や子供、親まで登場する家族の話を扱ったバラエティ番組は、着実に視聴者に愛されてきた。

【写真】韓国芸能人が続々と“卵子凍結”を告白

最近は夫婦関係の葛藤や離婚をテーマにしたバラエティまで登場し、多くの話題をさらった。そんななかで今度は「体外受精」と「卵子凍結」をテーマにする番組が公開され、視線を集めている。

韓国チャンネルAの新しいバラエティ番組『偉大な誕生』(原題)が最近、初めて放送された。『偉大な誕生』は、子供を切実に願う芸能人夫婦と、未婚ではあるが卵子凍結を試みるシングル女性の人生にスポットを当て、生命の始まりはもちろん、誕生の偉大さと育児の感動まで伝える番組だ。

日本以上の超少子化が進む韓国

韓国統計庁のKOSIS(国家統計ポータルサイト)報告によると、2022年の韓国の可妊期女性1人当たりの合計特殊出生率(一人の女性が15~49歳に産むと期待される平均出生児数)は0.778人だ。日本が2022年1.26人だったことを踏まえると、深刻な数字だ。しかも2023年は0.72人(暫定値)で、今年はさらに下落する0.6人台と推算されている。

特に健康保険審査評価院によると、不妊患者数は2018年の22万7922人から2022年の23万8601人と4.7%増加し、難妊手術患者数は2018年の12万1038人から2022年の14万458人と16%も増加した。

出産率と不妊が社会問題として浮上したなかで、最近は妊娠するために体外受精を選んだスター夫婦の話が相次いで電波に乗って注目を集めた。

『偉大な誕生』
(画像提供=チャンネルA)『偉大な誕生』

女優ファン・ボラ、俳優イ・ジフンの14歳年下日本人妻のアヤネさんなどが、体外受精の末に妊娠に成功した事実を知らせ、多くの祝福を受けた。また、パク・スホン&キム・ダイェ夫婦やヒョン・ジニョン&オ・ソウン夫婦などが、自然妊娠が難しく、体外受精に挑戦した近況を伝え、多くの激励と応援を受けた。

少子化の代案として浮上した「卵子凍結」も、やはりいつの間にかテレビで簡単に見られるキーワードとなった。

自称「卵子凍結第1世代」という自発的なシングルマザーのサユリ(藤田小百合)やイ・ジヘをはじめ、女優のパク・ハナ、オ・ジョンヨン、ミョン・セビン、モデルのソン・ヘナ、歌手のチョ・ヒョナ、ジェシー、タレントのチャン・ドヨン、ソ・ドンジュなど、多くの女性スターが卵子を凍結した経験談を共有したり、卵子凍結に対する悩みや計画を打ち明けたりした。

女性だけでなく、イ・サンミン、キム・ジュノ、キム・スンス、パク・スホンなどの男性スターも精子凍結手術について言及し、注目を集めた。

こうしたなかで『偉大な誕生』は、ホットなキーワードとなった「体外受精」と「卵子凍結」を前面に掲げ、“超少子化”時代に隠された、出産のために奮闘する夫婦のリアルな人生に注目し、誕生と出産、育児の感動と神秘を盛り込むことを予告した。

制作陣は「思ったより不妊で苦しむ芸能人夫婦が多くて驚いた」とし、不妊施術と卵子凍結過程を公開することで、不妊による誤解や痛み、そして葛藤まで率直に見せると明らかにした。

夫婦の切実な気持ちを反映

初めて放送された『偉大な誕生』には、キム・スンヒョン&チャン・ジョンユン夫婦と、ミカエル&パク・ウンヒ夫婦が出演して体外受精を選ぶまでの話を伝えた。

キム・スンヒョン&チャン・ジョンユン夫婦
(画像=チャンネルA)キム・スンヒョン&チャン・ジョンユン夫婦

キム・スンヒョンとチャン・ジョンユンは、「2年間に1度の人工授精と2度の試験管手術を試みたが、いずれも失敗した」と明らかにした。チャン・ジョンユンは「避妊をしなければ当然すぐにできると思った。仕事を途中で辞めたが、辞めたらまたすぐにできると思っていた。ストレスのせいではないかと思ったが、できないからもどかしかった」と心境を吐露した。 

また「なんで子供を産まないんだ」「仕事をやめて子供を持て」というコメントを見て、とても悔しかったとも。それだけでなく、初めて人工授精と試験管施術を試みたときに大変だった状況と、失敗後、自らを責めた時間を思い出して涙を流したりもした。

ミカエルとパク・ウンヒ夫婦も検査を通じて卵管が詰まっており、精子の運動性が低下して自然妊娠が難しいという診断結果を聞き、体外受精を決心した。

パク・ウンヒは「私は今回、建物まで売った。赤ちゃんを産もうと思って。仕事を完全にやめて本格的に子供が欲しくて、建物まで売った。だから今回は必ず実現しなければならない」と切実さを示した。それと共に「どんな赤ちゃんが欲しいか」という質問に、「元気に生まれてほしい」と目頭を赤くした。

ミカエル&パク・ウンヒ夫婦
(画像=チャンネルA)ミカエル&パク・ウンヒ夫婦

『偉大な誕生』は、妊娠が難しい状況で子供をもうけるために困難な選択をする夫婦の切実な気持ちをそのまま込めて共感を誘発した。少子化危機克服と共に、不妊夫婦支援に向けた国家的な関心が集まっている状況で、素早くトレンドを反映するだけでなく、真正性のある話で視聴者を魅了したのだ。

ただ当然だが、スターの家族を扱う番組がそうだったように、私的な領域を放送することに対する憂慮の声もある。スター夫婦のベッド事情まで聞かなければならないだけに、「あまりにも個人的な知りたくもない話」ではないかという指摘だ。

それでも単純なおもしろさではなく、心から子供を欲っするスター夫婦の一面を映しているだけに、『偉大な誕生』は同じ悩みを持つ人々に少なくない慰労と応援、お手本として作用するものと見られる。

計4部作で構成された『偉大な誕生』は、毎週日曜日10時20分に韓国チャンネルAで放送中だ。

(記事提供=OSEN)

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