韓国アイドルに熱愛を“直筆で謝罪”させる過激ファン “歪んだ愛情”と“過剰な非難”はもはや「暴力」だ

2024年03月06日 K-POP #aespa

「カリナ、ファンがあなたに与える愛では足りないの?」

【画像】カリナの熱愛に怒りのトラックデモ、“脅し”まがいの文言も

K-POPガールズグループaespa(エスパ)のリーダー、カリナがファンに謝罪した。自身の“熱愛”を激しく非難するファンに向けて直筆の謝罪文を掲載し、ファンの許しを求めなければならなかった。

2月下旬に俳優イ・ジェウクとの熱愛説が発覚し、交際を正式に認めたカリナは、3月5日に自信のインスタグラムを通じて直筆の手紙を公開し、ファンに謝罪した。

手紙には「これまで私を応援してくれたMYたちがどれほど失望したのか、そして私たちがともに交わした話を思い出して悲しんでいるということもよく知っている。その気持ちを私もあまりにも知っているので、さらに申し訳ない気持ちになる」と、ファンに対する申し訳ない思いが綴られている。

K-POPアーティストが、自身の熱愛によってファンに直筆の謝罪文を書くのは珍しい現象だ。

カリナは今年1月、イタリア・ミラノのファッションイベントを通じてイ・ジェウクと出会い、恋人関係に発展した。

アイドルの交際は「ファンへの裏切り」なのか

しかし、交際を正式に認めたことによる影響は甚大だった。

まず、aespaの所属事務所SMエンターテインメントは株価が暴落し、たった一日で660億ウォン(日本円=約66億円)を超える時価総額が蒸発した。

aespa・カリナ
aespa・カリナ

ファンの間でも、カリナに対する批判が提起された。デビューからまだ3年のガールズグループのリーダーでありながら、グループ初のフルアルバムと2度目のワールドツアーを控えた重要な分岐点で公開熱愛をすることが「不適切」というのが彼らの主張だ。

カリナ専用のファンアカウントを運営してきた彼らは、同アカウントを通じてカリナへの失望感を公に表した。なかにはアカウントを閉鎖する人もいたほどだ。

交際発覚後の2日間、X(旧ツイッター)のリアルタイムトレンドは「#ユ・ジミンは見ろ」という検索ワードが上位を占領した。ユ・ジミンとはカリナの本名だ。

彼らの批判は、「なぜデビュー3年目で恋愛をするんだ?」「どうしてファンを裏切ることができるんだ」といった内容が大多数だ。有料ファンメッセージプラットフォーム「Dear U bubble」の登録を解除したファンもいるという。

そんななか、一部の過激なaespaファンはSMエンターテインメント社屋前でトラックデモを行い、カリナに謝罪を要求した。

トラックには「カリナ、ファンがあなたに与える愛では足りないの?」「あなたはなぜファンを裏切る選択をしたのですか?」「直接謝罪してください。そうでなければ下落したアルバムの売上とガラガラのコンサート座席を見ることになる」という“警告文”が記されていた。

トラックデモ
(写真=オンラインコミュニティより)カリナに謝罪を要求するトラックデモ

関係者警鐘「精神的に苦しんでいる人が多い」

ファン心でお金を稼ぐアイドルという職業の特性上、公開恋愛は応援されにくいのが現実だ。

“推しメン”のためにアルバムを大量に購入するなど、莫大なお金を使うファンたちは「裏切られた」と吐露する。

とあるカリナのファンは、X上で「あなたと会って話す2分間のために、私は180枚のアルバムを買わなければならなかったのに、あなたはイ・ジェウクを愛したその2分間であなたの進路とファンについて考えたことはあるのか?」と怒りを吐き出した。

aespa・カリナを非難するファン
(画像=X)カリナを非難するファンの投稿

しかし、あまりに度を越した非難と憶測、プライバシーの侵害はもはやファンの領域を超えて「暴力だ」という声が高まっている。

このような状況で強硬対応をしてこそ、健康なK-POPアイドル文化を築くことができるという意見も提起された。

とあるK-POP企画会社の関係者は、「幼い年齢でデビューしたアイドルグループは、一部過激なファンの顔色を窺うあまり、まともな私生活を営むことができなかったり、感情表出さえもまともにできたりせず、精神的に苦しんでいる人が多い」と懸念を示した。

また別の関係者は、「K-POP独自のファン文化がより長く、健康的に維持されるためには、このような点を止揚し、ファンとアーティストがお互いの偶像であり同伴者として、“応援し、支持する”関係を築こうとする業界自体の努力も必要だ」とし、K-POP業界にかかわる産業構成員全体が悩みを分かち合い時期であると指摘した。

◇カリナ(KARINA) プロフィール

2000年4月11日生まれ。本名ユ・ジミン。卓越したダンススキルで、グループの顔といえる存在。練習生時代には本名名義で、SHINee・テミンのソロ楽曲MV出演している。また、グループ内最高身長の167cmを誇るスタイルの持ち主で、脚も非常に長い。出演したラジオ番組で明らかにした特技は、その長い脚を生かした「足で物を拾うこと」で、服やリモコン、ハンガーなどを拾えるそう。あだ名はサンリオキャラクターのクロミに似ていることから「カロミ」と呼ばれている。

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