熱愛を認めて668億ウォンが蒸発…エンタメ企業の価値にまで影響を与えてしまう韓国アイドルの“私生活”

2024年02月28日 話題

人気ガールズグループaespa・カリナの熱愛ニュースで、上昇傾向を見せていた所属事務所SMエンターテインメントの株価が乱高下した。

【写真】aespa・カリナ、熱愛を認める!

俳優との熱愛を認めた2月27日、SMエンターテインメントの株価は前日比2800ウォン下がった7万7900ウォン(約7790円)で取引を終えた。一時、7万6700ウォン(約7670円)まで下がったりした。

前日、1兆9232億ウォン(約1923億2000万円)だったSMエンターテインメントの時価総額は、たった一日で668億ウォン(約66億8000万円)が蒸発した1兆8564億ウォン(約1856億4000万円)になった。それでも2月28日は多少上がった。

これに先立ってSMエンターテインメントは、筆頭株主カカオをめぐる司法リスクで株価が下がり、すでに底を打っていた。証券業界は「底値買い」のタイミングだとし、これを機会と見た。実際にSMエンターテインメントの株価は少しずつ上方修正して反騰中だったが、今回のカリナの熱愛ニュースがネガティブな影響を与えることとなった。

aespa・カリナ
(写真提供=OSEN)aespa・カリナ

アイドルの私生活に依存するエンタメ株

商品性の高い人気アイドルの私生活がエンタメ企業の株価に影響を与えたのは、今回が初めてではない。アイドルを取り巻くゴシップは、株価を揺らす。

振り返れば2023年、YGエンターテインメントの株価も所属ガールズグループBLACKPINKメンバーたちの熱愛説で乱高下した。

昨年5月、ジェニーがBTS・Vとパリでデートする姿がとらえられ、当時も株価が小幅下落。また、メンバーのリサがフレデリック・アルノーと熱愛中という内容が海外メディアを通じて報道された際も、株価が下落している。

BLACKPINKは当時、再契約を控えていたため、企業と株主はこれに敏感に反応せざるを得なかった。昨年12月、BLACKPINKのメンバーたちはYGエンターテインメントとグループ活動については再契約を発表したが、ソロ活動については契約しないと明らかにした。

BLACKPINK
(写真提供=OSEN)BLACKPINK。左からロゼ、ジェニー、リサ、ジス

結局のところ、相次ぐ悪材料によって証券業界も現在、YGエンターテインメントに対する評価を下げている。BLACKPINKメンバーのソロ活動の再契約不発、実績の減少、新人グループBABYMONSTERに対する微々たる市場の反応から、成長の勢いが止まったという懸念で株価に影響を及ぼした。

韓国エンターテインメント企業として、初めて連結基準の年間売上2兆ウォン(約2000億円)を突破したと2月27日に発表したHYBEの株価も、下落傾向が見られた。BTSとSEVENTEENの兵役による空白期に、アルバムと音源の売上減少の展望が反映された。

ハナ証券のイ・ギフン研究員は同日、HYBEに対してアルバム成長の鈍化を理由に、目標株価を10%下方修正した。彼は「実績の展望はそのままだが、アルバム成長の鈍化にともなう産業のバリューションの下落で、目標PER(株価収益率)を13%下方修正する」とし、それにともない目標株価も34万5000ウォン(約3万4500円)から31万5000ウォン(約3万1500円)に下げた。

BTS
(写真提供=OSEN)BTS

ただイ研究員は「7~8月のオリンピックで第2四半期に主要アーティストのカムバックが集中し、第1四半期は約100億ウォン(約10億円)、第2四半期は史上最大の約1100億ウォン(約110億円)前後の営業利益が展望される」と見通した。

特に「6月、BTS・JINの除隊および米ガールズグループのデビューで、実績とモメンタムが漸増するであろうし、株価もやはりその流れにつながるだろう」と予想した。

熱愛説やメンバー脱退は“傷”

アイドルへの依存度の高いエンタメ株は、彼らの熱愛、入隊、再契約などで流れが変わる。話題性が高く、商品性の高いアイドルであるほど、私生活や今後の歩みが株価に強い影響を及ぼしている。

SEVENTEEN
(写真提供=OSEN)SEVENTEEN

特にグループ内の主要メンバーの熱愛説は、ファン、大衆、そして企業にまで影響を与えかねない。これに対して、いくつかのエンタメ企業は契約事項に「恋愛禁止条項」を記載することもある。

実際にSMエンターテインメントと共に、YGエンターテインメント、JYPエンターテインメントも所属アイドルのメンバーが熱愛説に巻き込まれるたびに、株価が揺れ動いた。

そのため、とある業界専門家は「特に熱愛説、メンバー脱退、再契約の不発などは商品と考えた場合、“傷”と同じだ。大衆が望んでいる姿が維持されてこそ、アイドルの価値も上がる」と話した。

続けて「韓国エンタメ事業がグローバルに成長しながら、生じざるを得ない姿でもある」とし、「今後も主要メンバーの熱愛説、私生活、軍入隊、除隊のようなもので株価が大幅に上下するほかはなさそうだ」と説明した。

【写真】aepsa・カリナの胸元ざっくりドレス

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