俳優オ・ヨンス(79)が、強制わいせつ疑惑に対する結審公判で懲役1年を求刑された。
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韓国検察は2月2日、水原(スウォン)地裁城南(ソンナム)支部で開かれた結審公判で懲役1年を求刑するとともに、就業制限命令、身元情報の公開などを裁判所に要請した。
検察は「被告人は2017年当時、被害者などがいる酒席で“お前たちを女として見ている”と発言した。若者に対する渇望を歪めて表現し、被害者に謝罪メッセージを送りながらも“娘みたいだから”として責任を回避するなど、被害者に挫折感を感じさせた」として、「捜査・裁判の過程で反省していない被告人に厳罰を下してほしい」と要請した。
一方、オ・ヨンスは最終陳述で「この年で、このように法廷に立つことになり、とても大変で苦しい。私の人生の最後がこのような状況では、惨憺で人生の全てが崩壊するようだ。賢明な判決を望む」と述べている。
オ・ヨンスの弁護人は最終弁論で、「被害者の陳述と、それに派生した証拠以外には、この事件に符合する証拠は非常に不足している」と明らかにしたあと、「醜行場所、条件、時刻などに照らしてみると、被告人が犯行を行えたのか疑問も生じる」と、無罪を要望した。
オ・ヨンスは2017年、演劇公演のために地方に2カ月ほど滞在した際に、わいせつ行為を行ったとされている。8月に劇団員の被害女性を路上で抱き締め、9月には女性宅の前で頬にキスするなど、2度の強制わいせつ疑惑が持たれている。その後、2022年11月に起訴された。
しかし、オ・ヨンスは「強制わいせつをした事実はない」と一貫して容疑を否認。一方の被害者側は「当時、被害者は満22歳の末端団員であり、被告は50歳年上の主演俳優だった。被告人は優越的経歴を活用して末端団員を抱きしめ、奇襲でキスをするという醜行をした」と主張した。判決は2月15日に開かれる予定だ。
1944年生まれのオ・ヨンスは1968年にデビューし、2021年9月に公開されたNetflixオリジナル『イカゲーム』にオ・イルナム役で出演した。『イカゲーム』がNetflixの空前のヒット作になると、オ・ヨンスも全世界的な関心を受けた。
彼は韓国国内ではドラマの台詞から「カンブおじいさん」と呼ばれたりもした。海外では2022年1月の米ゴールデングローブ授賞式で、韓国俳優として初めてテレビ部門の助演男優賞を受賞する快挙も成し遂げた。
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