クリスマスに開かれたK-POPの祭典「SBS歌謡大祭典」は悪夢のようだった。
放送前から様々な事故が起こった。チケット詐欺から暴漢の乱入、各種放送事故と安全事故まで、歌謡大祭典ではなく“事故大祭典”という言葉が出てくる有り様だ。
SBS歌謡大祭典が12月25日、仁川(インチョン)のインスパイア・アリーナで開催された。今年のSBS歌謡大祭典には東方神起、SHINee、NCT 127、NCT DREAM、Stray Kids、(G)I-DLE、TOMORROW X TOGETHER、aespa、ENHYPEN、IVE、NMIXX、LE SSERAFIM、NewJeans、ZEROBASEONE、RIIZE、NiziU、&TEAMなどの人気グループが出演した。
今年一年のK-POP界を総決算する祭りの場であったが、あまりにも多くの事故が起きた。
イベントの前から前兆があった。大規模な詐欺被害者が発生したのだ。
イベント当日、現場に到着した一部の観客のチケットが偽造チケットであることが確認された。一歩遅れて事態の把握に乗り出したSBS側は、警察捜査まで依頼し、深刻性を示した。
一部の観客はチケット代行業者から詐欺被害を受けたりもし、特定のブランドから提供されたチケットはレッドカーペットを閲覧できるとされたが、現場でレッドカーペットに参加できないと告知され、不満があふれた。
レッドカーペットの過程では、怪しい男が乱入する事態も発生。aespaがレッドカーペットを終えて退場する過程で、とある男性が彼女たちに飛びついた。幸い、現場の警護員が男を制圧し、aespaのメンバーたちに直接的な被害は発生しなかったが、危険な瞬間だった。
また本イベントの過程では、NCTのメンバー、テンの安全事故が発生した。NCTが『Baggy Jeans』のステージを展開していたところ、テンがリフトの下に落ちたのだ。テンはステージ中、舞台上にできた穴に気付かないまま落下した。
そのシーンは放送には出なかったが、現場の目撃談と映像がオンラインコミュニティなどに拡散されて明らかになった。テンは事故後もステージに上がって公演を終えた。
2019年にも「SBS歌謡大祭典」で、Red Velvetのウェンディがリハーサル中にリフト事故を起こし、手首や骨盤などを骨折して活動中断までする事態が起きたことがある。
さらに公演序盤にステージに上がった東方神起、ZEROBASEONEの歌が音響事故でズレた歌のように聞こえる状況が発生し、現場の観客を当惑させた。また、がらんとしたステージやアーティストの後ろ姿など、祝祭とは似合わない映像がしばらく電波に乗った。
Stray Kidsの英語スペルが「Stary Kids」と誤って表記され、『樂(LALALALA)』のステージ途中にNewJeansのMR(事前録音された音楽)が10秒余り流れる事故も発生。Stray Kidsのファン内では、制作陣に謝罪を要求する雰囲気が形成された。
また、ITZYのステージでは電光板に「右クリックメニュー」が数回登場したりもした。
なお今年のSBS歌謡大祭典の視聴率は1部2.2%(ニールソンコリア有料世帯基準)、2部2.4%、3部2.4%を記録した。これは過去最低視聴率を記録した昨年(2.2%)とほぼ同じ水準だ。
■【画像】 K-POPアイドル、ステージ上で炎に包まれる事故発生
前へ
次へ