BTSは義理を守り、ファンも秩序をよく守った。いつにも増して和やかなBTSの入隊風景だった。
BTSのメンバー全員が入隊を終えた。2022年12月のJINを皮切りに、12月12日のJIMINとJUNG KOOKの同伴入隊まで、1年にわたって続いた“入隊リレー”が終わった。
2025年まで“軍白期”(兵役による空白期)を過ごすBTSメンバーたちは、最後までARMY(BTSファン)に愛を伝え、メンバー同士の格別な義理も誇った。
BTSの入隊風景は他のアイドルスターとは違う点があった。それは、メンバー皆が一緒だったという点だ。
最年長のJINが入隊するときも“末っ子”のJUNG KOOKが入隊するときも、いつもメンバーたちは一緒にいた。長い時間を一緒に活動しながら家族のように過ごしてきただけに、特別な人たちへの愛情と関係を感じられる部分だった。
2022年12月13日にJINが最初に入隊するとき、彼はメンバー全員に見送られた。彼らはJINの車を含めて計6台に分かれて乗り、入隊現場に一緒に入った。最初に国防の義務を始める“長兄”を応援する弟たちだった。
JINが入隊してしまっただけに、メンバー全員が最後まで一緒に見送るのは難しいと考えられた。しかしBTSが特別だった点は、JINをはじめ、すべてのメンバーの入隊現場にいつも一緒にいたという点だ。
JINに続き、4月のJ-HOPEの入隊時も全員で見送った。服務中のJINは休暇を取り、軍服を着てJ-HOPEのもとに駆け付けて義理を誇った。
そして再びBTSの“完全体”が実現した。12月11日、忠清南道・論山(ノンサン)訓練所を通じて入隊したRMとVを見送るためだった。休暇を取ったJINとJ-HOPE、社会服務要員として服務中のSUGAをはじめ、入隊を翌日に控えていたJIMINとJUNG KOOKまで合流した。
彼らはメンバーたちの入隊を最後まで見守りながら義理を尽くした。その後、JINはSNSに「ケガをせずに気をつけて行ってきて、我が子たち」という文章を残し、彼らを応援した。
最後の入隊となったJIMINとJUNG KOOKの現場にも、最後までメンバーたちがいた。JIMINとJUNG KOOKは12月12日午後、京畿道・漣川(ヨンチョン)の陸軍第5歩兵師団・鍵(ヨルセ)新兵教育隊に入隊した。
同日、2人はJ-HOPEとSUGAに見送られた。RMとVに続き、最後にJIMINとJUNG KOOK まで見送りながら、義理を守ったのだ。J-HOPEは2人の入隊後、「時間は過ぎる」というコメントを残して彼らを応援した。
もう一点、特別だったのはARMYの態度だった。
BTSの所属事務所BIGHIT MUSIC側は、メンバーの入隊計画を明らかにした際、毎回混雑による事故を懸念しながら現場訪問の自制を呼びかけた。最近、多くのスターが入隊前はイベントをしないだけに、それほど特別なことではなかった。
そこにメンバーたちの要請も加わった。一日の差で入隊したRMとV、JIMINとJUNG KOOKもライブ配信を通じてファンとコミュニケーションしながら、現場訪問の自制を何度も要請したことがある。自分たちだけでなく、一緒に入隊する他の訓練兵や家族まで考えての配慮からだった。
そしてARMYたちは、BTSの要請をよく聞いてくれた。数多くのファンが集まるアイドルスターの入隊現場とは異なり、現場は毎回、比較的落ち着いて静かだった。もちろんBTS を応援するためにあちこちに横断幕やラッピングされた“応援バス”、アドバルーンまで登場したが、多くのファンが要請通りに現場を訪問しなかった。
秩序を守りながら静かに応援を送ったARMYだったのだ。
メンバーたちは義理を守り、ファンは秩序を守った。BTSは入隊まで特別だった。
(記事提供=OSEN)
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