20年以上も韓国に入国できずにいる歌手ユ・スンジュン(46)が最高裁で勝訴した。
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11月30日、法曹界によれば、最高裁3部はユ・スンジュンが駐ロサンゼルス領事館を相手に提起したビザ発給拒否処分取り消し訴訟の上告審で、原審の原告勝訴判決を審理不続行棄却で確定させた。
先立ってユ・スンジュンは、2015年10月に在外同胞(F-4)ビザの発給を申請したが、駐ロサンゼルス総領事館がこれを拒否すると訴訟を提起した。1審、2審は原告ユ・スンジュンの敗訴となったが、最高裁は破棄差し戻し審を経て、原告勝訴の判決を2020年3月に確定させた。
最高裁で勝訴した後の2020年7月、ユ・スンジュンは駐ロサンゼルス総領事館にビザの発給を申請。しかし韓国外交部は、最高裁の判決は適法な手続きを経て決定せよという趣旨に過ぎず、ビザを発給せよという趣旨ではないとして、これを拒否した。
するとユ・スンジュンは同年10月、ソウル行政裁判所にビザ発給拒否を取り消してほしいと再び訴訟を起こした。
その1審では敗訴となったが、2審の裁判部は今年7月13日に開かれた宣告公判で、ユ・スンジュンを支持。8月2日、駐ロサンゼルス総領事館側は最高裁の判断を受けるために上告していた。
ユ・スンジュンが最高裁で勝訴したことで、20年ぶりとなる彼の韓国入国が実現されるかに注目が集まっている。
なお1997年に『Gaui』でデビューしたユ・スンジュンは、『Me Me Me』『Passion』『I WIill be back』など数多くのヒット曲を出して大きな愛を受けた。
しかし2002年に韓国国籍を放棄してアメリカ市民権を取得し、同年、韓国法務部から入国制限処分を受けた。兵役義務を逃れるために彼がそんな選択をしたと判断された。
韓国国籍を放棄したため兵役は免除されることになったが、以降は韓国への入国が禁止された。
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