“お金の問題”で事務所と揉めたFIFTY FIFTY、復帰したメンバーは初清算も残り3人は…明暗くっきり

2023年11月11日 K-POP #FIFTY FIFTY

もともとは同じグループのメンバーだったが、明暗がくっきりだ。

【写真】所属事務所に見放され帰る場所なし…FIFTY FIFTYの3人

所属事務所に復帰したメンバーのキナは、FIFTY FIFTYとしての栄光を享受する予定だが、復帰せず専属契約が解約されたセナ、シオ、アランはその栄光を眺めるしかない状況に置かれた。

ほんの1カ月前までは同じFIFTY FIFTYのメンバーだったが、所属事務所への“復帰”を選択したキナと、あくまで対立を続けた3人の立場は明確に変わってしまった。

所属事務所との紛争

いわゆる“FIFTY FIFTY事態”として知られたFIFTY FIFTYと所属事務所ATTRAKTの葛藤が明らかとなり、5カ月が過ぎた。

FIFTY FIFTY
(写真提供=OSEN)FIFTY FIFTY。左からキナ、アラン、セナ、シオ

去る6月、FIFTY FIFTYは所属事務所ATTRAKTが精算資料の提供義務やメンバーの肉体的・精神的な管理義務などを履行しなかったとし、専属契約解約を主張する仮処分申請を提出した。だが8月、裁判所はこれを棄却。それでもFIFTY FIFTY側は抗告し、紛争の意志を曲げなかった。

そんなFIFTY FIFTYメンバーに亀裂が生じたのは10月、メンバーの1人であるキナが所属事務所への復帰を決めてからだ。

FIFTY FIFTYは8月から10月まで、メンバー4人が一丸となって所属事務所の代表に対する暴露を続け、契約の不当性を主張していた。しかしキナが抗告を取り消して所属事務所に復帰したことで、メンバー側の正当性が消えた。

キナは専属契約の紛争を煽った“黒幕”として、FIFTY FIFTYの外注プロデューサーであるアン・ソンイルを名指しした。

するとATTRAKTは「10月19日付でキナを除く残り3人、セナ、シオ、アランに対する専属契約解除を通知した。重大な契約違反行為に対するいかなる是正と反省もないことに対して措置を取った」と発表。これに対して3人は「事案の本質を争う」とし、紛争を継続することを主張した。

復帰したキナ、新たな出発

FIFTY FIFTY・キナ
(写真提供=OSEN)FIFTY FIFTY・キナ

所属事務所に復帰したキナはFIFTY FIFTYとして活動し、大ヒット曲『Cupid』で成し遂げた成果に対する補償を受ける。

FIFTY FIFTYは授賞式「2023ビルボード・ミュージック・アワード」の「トップ・デュオ/グループ」と「トップグローバルK-POPソング」部門にノミネートされた。現在、キナは授賞式への出席を決め、『Cupid』で出した成果を満喫する。

またFIFTY FIFTYは今月末、実績が黒字転換され、数千万ウォン(数百万円)規模の初精算も受ける。ATTRAKT側は「精算予定であることは事実だが、金額などは詳しく申し上げることは難しい」と明らかにした。

キナを含む、FIFTY FIFTYの“第2期”の新たな出発も予定されている。

所属事務所はキナを中心に、FIFTY FIFTYを再整備することを決めた(11月2日『OSEN』独自報道)。“第2期”もグループのオリジナリティを守る、4人体制を継続する予定だ。キナはその中心で新しいメンバーたちとFIFTY FIFTYを構成し、『Cupid』の栄光を続ける見通しだ。

何もできなくなった3人

(写真提供=OSEN)左からアラン、セナ、シオ

キナがFIFTY FIFTYとしての恩恵を受ける一方で、セナ、シオ、アランの3人は、ただ指をくわえて眺めることしかできない立場だ。

まず3人はATTRAKTから専属契約の解約を通知されたことで、これ以上はFIFTY FIFTYのメンバーではなくなった。ATTRAKT側もホームページにキナを載せただけで、残りの3人に対する痕跡は見当たらない。

“元メンバー”となった3人は、連日続けていた暴露も止めている。3人側は10月26日、「抗告理由書など抗告審で争う内容を準備したが、裁判所の変更、抗告の一部取り下げ、所属会社の解約通知などの理由で、提出が先送りされた状態でなされた」と明らかにした。

続けて「この決定は抗告理由書なしに既存の1審内容および決定文に従ったもので、“アルバム音源収入に関する精算構造、音源流通会社が支給した前払い金のうちFIFTY FIFTY制作のために使われた内訳および項目に対する未告知、それに関連した債務者代表理事の背任などの問題は、本案訴訟での綿密な審理と証拠調査を通じて判断されなければならない”という決定は同じだと判断される。本案訴訟では仮処分事件では提出されなかった前払い金関連の資料を確認できると見ており、これに伴い事案の本質に対する十分な判断がなされると考える」と伝えた。

その立場を最後に、3人側は沈黙を続けている。

専属契約紛争の黒幕として名指しされたアン・ソンイルPDは、10月24日と25日にかけて警察に出頭し、業務妨害、業務上背任、電子記録等損壊、業務上横領、私文書偽造および偽造私文書行使疑惑などで調査を受けた。

もともとは同じ船に乗っていたFIFTY FIFTYメンバーだったが、所属事務所への復帰を決めたキナと紛争を続ける3人で、明暗がくっきりと分かれてしまった。

(記事提供=OSEN)

◇FIFTY FIFTYとは?

キナ(2002年生まれ)、セナ(2004年生まれ)、シオ(2004年生まれ)、アラン(2004年生まれ)の4人で構成されたガールズグループ。全員が韓国出身。確率的に五分五分という意味を持つグループ名には、理想と現実、そしてそのなかに共存する存在になるという思いが込められた。2022年11月にアルバム『THE FIFTY』でデビュー。2023年2月に1stシングルアルバム『The Beginning: Cupid』をリリースし、そのタイトル曲『Cupid』が大ヒット。米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」に20週以上も連続チャートイン(最高順位17位)し、BLACKPINKが持っていた歴代K-POPガールズグループの連続チャートイン記録(8週連続)を大幅に更新した。“中小芸能事務所の奇跡”と呼ばれた。

「車も時計も売った」弱小事務所なのにBLACKPINK超えのFIFTY FIFTY、成功の秘訣とは

所属事務所に復帰したFIFTY FIFTY・キナ、すべての“黒幕”を明かす「後悔している」

FIFTY FIFTY所属事務所が新ガールズグループのオーディション番組制作へ、“奇跡”の再現なるか

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集