『パラサイト』俳優から始まった“麻薬ゲート”、次々と怪文書まで飛び交い韓国芸能界全体がどん底に

2023年10月28日 話題

俳優のイ・ソンギュンから始まった“麻薬ゲート”が韓国芸能界を緊張させている。

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何人かのスターは根拠のないデマで名前が挙がり、フェイクニュースに苦しむほど波紋が広がってしまった。

麻薬との戦争が韓国芸能界を脅かしている昨今だ。イ・ソンギュンが麻薬容疑で立件されたなか、さらに問題は、イ・ソンギュンの事件と関連した確認されていない“チラシ”(怪文書)とデマが拡散されていることだ。

良くないイシューで名前が挙げられ無関係の被害者まで発生しており、関係者たちも緊張を緩められずにいる。

容疑を否定したG-DRAGON、デマが拡散

先立って警察は、ソウル江南(カンナム)の遊興施設の女室長A氏がVIPと麻薬を投薬しているという情報提供を受け、A氏の自宅などを押収捜索した。

その過程でイ・ソンギュンの容疑も明らかになった。彼は知人の紹介でその遊興施設を知り、A氏と親交を深めて大麻などを数回投薬した疑いがかけられている。

イ・ソンギュン
(写真提供=OSEN)イ・ソンギュン

警察はイ・ソンギュンに対する内偵捜査を終え、被疑者に切り替えて本格的な捜査に突入した。イ・ソンギュンの麻薬検査を進め、スマートフォンのデジタルフォレンジック(デジタルデバイスに記録された情報の回収や分析調査)作業に着手する見通しだ。

イ・ソンギュンの所属事務所HODU&Uエンターテインメント側は「イ・ソンギュンに提起されている疑惑に対して正確な事実関係を確認中であり、今後進行される捜査機関の捜査などにも誠実に臨もうと思う」と立場を明らかにした。

イ・ソンギュンの麻薬疑惑の衝撃が消える前に、また別のスターの麻薬疑惑まで浮上し、波紋が広がったりもした。ただ名前が取り上げられたBIGBANG・G-DRAGONは、自ら疑惑を否認して鎮火に乗り出した。

G-DRAGONは10月27日、法律代理を務めている法務法人K1chamberのキム・スヒョン弁護士を通じて「まず私が麻薬を投薬した事実はありません。また最近、マスコミに公開された“麻薬類管理法律違反”に関するニュース報道内容とも無関係であることを明らかにする次第です。ただ多くの方々が懸念されていることを知っているので、捜査機関の調査には積極的に協力し、より誠実に臨みます」と公式立場を明らかにした。

G-DRAGON
(写真提供=OSEN)G-DRAGON

しかし韓国芸能界は依然として緊張状態だ。イ・ソンギュンの麻薬事件が浮き彫りとなり、特定の芸能人が名を連ねたチラシが拡散され、問題がさらに深刻化した。

芸能人にとって、イメージに大きな打撃を与える麻薬スキャンダルに名前が言及されること自体が打撃だ。フェイクニュースの波紋が広がり、法的に強硬対応しなければならないという反応も続いた。

業界にも相当な後遺症が残りそうだ。イ・ソンギュンは、次回作がオールストップ状態だ。撮影を進めることも、封切り日を決めることもできずにいる。

各種広告はもちろん、撮影を控えていたドラマ『ノー・ウェイ・アウト』(原題)からも降板した。イ・ソンギュンが出演し、撮影が終わっている映画『幸せの国』と『脱出:PROJECT SILENCE』(いずれも原題)も非常事態となっている。先立って俳優ユ・アインも麻薬容疑で準備していた作品に大きな打撃を与えた。

今回の余波がドラマ界や映画界にまで完全に広がってしまっている状況だ。

(記事提供=OSEN)

◇イ・ソンギュン プロフィール

1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。

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