中国の違法視聴に韓国の大学教授が怒っている。
9月20日、誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授は「最近、Disney+の大作『ムービング』が、中国国内での“盗み見”でまた論難になっている」と話し始めた。
ソ教授は「中国コンテンツレビューサイトでは『ムービング』のレビューページがすでに作られており、現在は3万8000件を越えるレビューが残されていた。今や中国では、韓国コンテンツの不法流通が日常になった状況」と説明した。
続いて「だが、いかなる恥ずかしさも感じないということに、より呆れるだけ」とし、「『ザ・グローリー』『イカゲーム』『ウ・ヨンウ』など、世界的人気コンテンツを違法ダウンロードし、“泥棒視聴”することがまさに習慣化してしまった」と厳しく忠告している。
このような現状を打破すべく、ソ教授は「今や中国当局が積極的に乗り出さなければならない時」として「知りながらも今までやってこなかったことだ。なので、今からでも中国当局は他国の文化をまず尊重する方法を学び、必ず行動で示さなければならない」と強調した。
なお、中国のコンテンツ“盗み見”問題は今回が初めてではない。ソ教授が言及した『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』のほか、『財閥家の末息子~Reborn Rich~』『ナルコの神』など数多くのコンテンツが違法流通されている。それだけでなく、『イカゲーム』にいたっては不法流通のみならず、“違法グッズ”が製作されたほどだ。
ソ・ギョンドク教授の文章全文は以下の通り。
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最近、Disney+の大作『ムービング』が、中国国内での“盗み見”でまた論難になっています。
中国のコンテンツレビューサイト「ドウバン(豆瓣)」では、『ムービング』のレビューページがすでに作られており、現在は3万8000件以上のレビューが残されています。
今や中国国内では韓国コンテンツの違法流通が日常になっている状況です。しかし、どんな恥ずかしさも感じないということに、より呆れるだけです。
『ザ・グローリー』『イカゲーム』『ウ・ヨンウ』など、世界の人々に人気のコンテンツを違法ダウンロードして“泥棒視聴”することがまさに習慣化してしまいました。
また、ドラマに登場した韓流スターの肖像権を勝手に使い、偽物のグッズを作って販売して自分たちの収益構造にしており、何よりこっそり盗み見して堂々と評点をつけることまで行っています。
それならば、今は中国当局が積極的に乗り出す時です。
去年の北京冬季オリンピック当時、オリンピックマスコットの「ビンドゥンドゥン」に関する知的財産権の保護や不法流通を防ぐため、中国当局は厳しい取り締まりを進めています。
このように中国当局が知らないわけではありません。知りながらも今までやってこなかったことです。ですから、これからでも中国当局は他国の文化をまず尊重する方法を学び、必ず行動で示さなければなりません。
とにかく、良いコンテンツを作ることも重要ですが、今は世界中で保護される良いシステムを構築することにも、もっと気を使わなければならない時です。
(記事提供=OSEN)
■【画像】IVEウォニョンを中国メディアが非難「文化の盗用だ」
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