検察が俳優ユ・アイン(36、本名オム・ホンシク)に対する拘束令状を請求した。
9月18日、ソウル中央地検・強力犯罪捜査部(シン・ジュンホ部長検事)は麻薬類管理に関する法律違反、証拠隠滅教唆、犯人逃避などの容疑をかけられているユ・アインと知人のチェ容疑者(32)に対する拘束令状を請求したと発表した。
検察の関係者は「ユ・アインがいわゆる“病院ショッピング”を通じて常習的に医療用麻薬類を不法投薬したり、他人名義で麻薬性睡眠剤を不法取得したりしており、チェ氏などと集団で“海外遠征”を行いながら麻薬類を投薬してきた」と明らかにした。
それと共に「共犯および周辺人たちと捜査状況をリアルタイムで共有しながら証拠を隠滅し、共犯を海外に逃避させたり、陳述翻意を懐柔・脅迫したりするなど司法手続きを妨害した重い罪質の犯行と判断した」と説明した。
検察によるとユ・アインは、2020年からソウル一帯の病院で美容施術の睡眠麻酔を口実に約200回、計5億ウォン(約5000万円)相当のプロポフォールなど医療用麻薬類を常習的に買収・投薬した疑いが持たれている。
数十回にわたって他人名義で睡眠薬約1000錠を不法処方されて投薬し、今年1月にチェ氏など4人と一緒にアメリカで大麻などの麻薬類を投薬した疑いもある。
先立って5月にユ・アインに対する拘束令状が警察捜査の段階で請求されたが、裁判所は証拠隠滅や逃亡の憂慮を認めにくいと棄却した。
その後の6月9日、在宅起訴の状態でユ・アインの事件を引き継いだ検察は、3カ月間の補完捜査の末、彼が知人に証拠隠滅を指示したり、アメリカ現地で一行に大麻喫煙を強要したりした容疑を追加摘発した。
なおソウル警察庁・麻薬犯罪捜査隊は、ユ・アインの共犯であるユーチューバーのヤン氏が逃避するのを助けた疑惑を受けているファッション業界従事者40代のパク氏に対し、拘束令状を申請。パク氏は犯人逃避、証拠隠滅、麻薬類管理法違反の疑いをかけられている。
警察によると、パク氏は4月に海外に逃走したヤン氏に3回にわたって計1300万ウォン(約130万円)を送金し、出国航空券や海外滞在資金を提供したという。
◇ユ・アイン プロフィール
1986年10月6日生まれ。韓国・大邱(テグ)出身。2003年のドラマ『四捨五入』でAraの恋人役を演じ一躍有名になる。デビューから1年でファンミーティングが開催されるほど異例の速さで人気を高めるが、芸能活動を一時休止。2006年から活動を再開し、様々なドラマや映画で助演を務める。2010年のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』で強い存在感を発揮し、ドラマ『ファッション王』『チャン・オクチョン』『密会』、映画『ワンドゥギ』『ベテラン』『王の運命 -歴史を変えた八日間-』『バーニング 劇場版』『#生きている』などの話題作に出演して活躍している。
■【画像】拘束こそ免れるも…ユ・アインに待っていた厳しい“仕打ち”
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