KARA出身のク・ハラが11月24日に死去したことが知られ、韓国芸能界は予定されたイベントを見送るなど、悲痛な雰囲気に包まれている。
芸能界だけでなく、世間からも追悼の声が上がっており、警察は正確な死因と事件の経緯を捜査中だ。
特に、f(x)の元メンバー、ソルリが死亡してからわずか1カ月余りで生前に親友だったク・ハラの突然の訃報は、大きな衝撃を与えている。
KARA出身ク・ハラの死去で、韓流スターの追悼が続く…各種イベントもキャンセル
一連の事件にもかかわらず、数日前まで日本でライブツアーを開催するなど、活発に活動してきたク・ハラ。
ただ、今年5月には自宅で意識不明のまま見つかり、6月にはSNSを通じて「うつ病(を治すのが)が容易ではない。メンタルヘルスのためにも、みなさんもきれいな言葉、きれいな視線で見られる人であってほしい。私も努力して乗り越え、ポジティブで良い姿を見せるように頑張る」と投稿していただけに、スターたちのうつ病に対する専門的なケアの必要性が改めて指摘されている。
ク・ハラの前にはソルリ、SHINeeのジョンヒョンなど、多くのスターたちがこの世を去っていった。
彼らはK-POPを代表するスターとして世界的な人気を博していたが、その裏には辛い気持ちを抱えていたのである。
とある芸能関係者は言う。
「芸能人たちは職業柄、メンタルヘルスが脆弱なほうだ。大衆から愛情を受けるが、大衆の声によって自分の人気や立ち位置といった全てが変わってしまう可能性もあるから、感情に敏感だ。人によって違うけれど、自分に対するコメントや反応を見るしかない。最近はSNSに寄せられるコメントでストレスを感じるスターも多い」
ソルリの死亡後、生前の彼女を苦しめた悪性コメントに対する自制の声が増えた。先月はポータルサイト「daum」が、芸能ニュースのコメント欄を廃止し、悪性コメントを法的に禁止するいわば「ソルリ法」も発議された。
それでも悪性コメントは絶えず、再生産を繰り返しているため、確実な対策が必要との声が高まっている。
芸能人は大衆の関心と愛によって富と名誉を獲得するが、その分、ハードな感情労働に繋がる。
それに対する辛さを訴えるスターも増えており、ケアのための努力も増えた。
一部マネージメント社は、所属アーティストの心理相談を進めたり、アーティストの状況をより入念に観察するなど、システムの構築に務めている。ただ、現実的にはなかなか上手くいかないとの反応だ。
他の芸能関係者は「芸能人が病院や相談センターを訪ねるのが難しいのが事実だ。時代が変わったとはいえ、有名人が病院を訪れることへの視線は相変わらず一般的ではなく、噂が拡大されやすいのでなかなか難しい」と訴えた。
しかし、「これ以上の悲劇を止めるべき」という声が出ているだけに、より現実的な対策を探る動きは続きそうだ。
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