中国で性的暴行容疑をかけられ懲役13 年を宣告された韓国ボーイズグループ・EXOの元メンバー、クリスの控訴審が行われた。
7月25日、中国中央TV(CCTV)によると、北京市第3中級人民法院がクリスに対する強姦罪などの2審裁判を非公開で進行した。
法院はこの日の裁判について詳細な説明はしなかったが、審理過程で法律に従い、クリスの各種訴訟権利を保障したと説明している。
現地の弁護士らは、クリスが少なくとも5年の懲役刑を言い渡されると予想した。
先立ってクリスは2020年11~12月、自宅で計3人の女性を酔わせて抵抗できないようにし、強制的に性的関係を持った疑いで起訴された。また、2018年7月に自宅で他の人と結託し、女性2人とわいせつな行為に走った容疑も適用された。
2021年7月に性的暴行の容疑で逮捕されたクリスは、2022年6月に起訴されて裁判を受けた。
裁判所は「クリスの行為は強姦罪と集団わいせつ罪に該当し、法に従って処罰を受けなければならない」とし、「犯罪の事実、犯罪の性質などを考慮して判決を出した」と説明。強姦罪で懲役11年6カ月を、集団わいせつ罪で懲役1年10カ月を言い渡し、2つの罪で合わせて懲役13年を宣告した。
また、刑期を終えた後には海外追放という命令も下した。彼の国籍地であるカナダは、性犯罪者に“化学的去勢”を施行しているため、クリスもその処分を受けるのではないかという可能性が出たりもしている。
クリスは1審判決を不服として控訴した。
なお1990年11月6日生まれのクリスは、韓国で2012年にEXOのメンバーとしてデビュー。しかし2014年、所属事務所SMエンターテインメントを相手に専属契約無効訴訟を提起し、中国で歌手、俳優として活動。ただ2016年に裁判所から和解勧告決定を受けており、2022年までSMエンターテインメントとの契約が維持された。
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