兵役中のBTS（防弾少年団）・JINに会おうと、勤務地を無断離脱したとされる女性看護将校が軍検察に立件された。
韓国メディア『YTN』は7月6日、軍検察が5日に女性看護将校のA氏に対する被疑者調査を実施したと報じ、「勤務時間内に指揮官の許可なく持ち場を離れ、参謀総長の承認なしに医薬品を流出させた疑惑などでA氏を立件し、捜査に着手した」と明らかにした。
本件についてA氏の法定代理人のキム・ギョンホ弁護士は「5日に被疑者調査を行ったが、調査はすべて終了していない」とし、「今後は防御権を行使するために追加の意見陳述書などを提出する予定」と明らかにしている。
先立って今年1月中旬、陸軍第28師団の看護将校A氏が、JINに予防接種をするために勤務地を無断で離れ、彼のいる第5師団の新兵教育隊を訪問したと報じられた。それによると、その女性は第5師団の看護将校と共謀してJINに接近。さらに同日、医務室でJINにウイルス性出血熱の2次予防接種を実施したという。彼女は勤務中の部隊に復帰し、「JINがとても痛がっていた」などと話していたという。
疑惑に対してA氏は6月、「（JINのいる）第5師団を訪れたのは、その部隊の看護将校から予防接種業務の協力要請を受けたからであり、診察のために訪問したわけではない。薬品の持ち出しも手続き上、問題はなかった」と否認していた。
キム弁護士は今回、「看護将校であるA氏の場合、1次評定の権限は医務班長にある。医務班の指揮官であることを認めるならば、“行政権限の委任および委託に関する規定”により、医務班事務の処理に関する責任は医務班長にあるだろう」とし、「大隊長はそれに対する監督責任（指揮・監督）を負い、医務班事務に関する権限を行使する際には医務班長の名義でしなければならない」と話す。
続いて「例えば、中隊で行政補佐官が他の師団に毎年1時間ほど行ってきた業務の協力のために出ることがあれば、中隊長に報告して行けば良いのであって、大隊長に報告せずに行ったことが“無断離脱”なのか」とし、「大隊長の権限を委任された中隊長が当時、重大な任務を考慮して隣接する師団に行政補佐官が向かうことを承認したことも、また“指揮官の承認”だ」と反論した。
また「その外出が長時間かつ、現在の業務に支障をきたす水準だったため、出張費を受け取るための申請で大隊長が決裁することとは異なる事案」とし、今回の事件は業務上の性質の違いを区別できず、混同したことで起きたものだと主張した。
A氏によると、彼女は3月に軍に出した同じ内容の嘆願で1次監察調査、2次法務調査を終え、最終結果と懲戒委員会の開催可否を待つ状況だったが、軍当局は6月16日に予定されていた懲戒委員会を延期し、無断離脱についての懲戒手続きを中断していた。
◇JIN プロフィール
1992年12月4日生まれ。本名キム・ソクジン。BTSの最年長メンバーで、グループ内ではボーカルを担当している。高校生の頃にドラマ『善徳女王』を見て俳優キム・ナムギルの演技に感動し、一時は役者を目指していた。通学途中にスカウトされたことでBig Hitエンターテインメントの練習生となるが、実は中学時代に一度韓国屈指の有名事務所SMエンターテインメントにスカウトされている。一次審査合格の通知が届いたが、詐欺だと思って断ったというエピソードはファンの間でも有名。
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