酷すぎる契約内容とサインまでの過程…「圧迫と懐柔を受けた」とEXOの3人がSMエンタに反論【全文】

2023年06月06日 話題 #EXO

人気グループEXOのベクヒョン、シウミン、チェンの3人が再び所属事務所の公式立場に反論した。

【全文】「奴隷扱いだった」EXOメンバー3人が契約解除を通知

ベクヒョン、シウミン、チェンの代理人を務めるイ・ジェハク弁護士は6月5日、4度目となる長い公式立場を発表し、「所属事務所SMエンターテインメントが6月5日に公式報道資料を配布した。これに対して事案別に一つひとつ反論する」と切り出した。

イ弁護士は、「タオは中国人練習生の事案で最初から違う事件であり、その事件を理由に公取委の既存の判断とSMを相手に2回下された是正命令、そして私たちの申告が間違っていると主張するのは妥当ではない」と主張した。

「メンバーを裏切る行為は絶対にしない」

(写真提供=OSEN)左からシウミン、チェン、ベクヒョン。3人はEXO-CBXというユニットを組んで活動したことも

また、「本日(5日)午前8時、SMが精算資料のコピーを提供するというマスコミ報道資料を配布し、これに伴い当法律代理人は、アーティストたちの秘密保持誓約書の捺印本をSMに提供した」とし、「しかしSMは、今日の仕事と時間が締め切られる午後6時現在までも“精算資料の準備がまだできていない”として精算資料の一切を提供していない」と明らかにした。

さらに、「EXOメンバーたちが自発的に新規契約をした」と主張したSMに対して、「持続的な懐柔と雰囲気の助長があった」と述べた。「個人が再契約に応じなければ、残りのチーム員やチーム全体に不利益が与えられるという話をされた」と反論した。

ベクヒョン、シウミン、チェンの3人が再契約書にサインしたのは、「ひたすらEXOメンバーとの義理を守り、EXOを守らなければならないという考えからだった。正直に申し上げると、契約内容についてはほとんど諦めてサインした」と無念さを訴えた。

一方で3人は「私たちは何よりもEXOメンバーを大切に思っている」とし、「私たちの人生の半分をメンバーたちと苦楽を共にして喜怒哀楽を共にしてきた。そんなメンバーを裏切る行為は絶対になく、どんな状況でもEXOを最優先に考える」と強調した。

(写真提供=OSEN)左からチェン、シウミン、ベクヒョン

先立ってEXOのベクヒョン、シウミン、チェンは6月1日、所属事務所SMエンターテインメントを相手に不当な契約期間と不透明な収益精算を問題視し、専属契約解除を電撃通知した。SMとの契約を「奴隷契約」と表現したりもした。

これに対してSMエンタは有効に再契約が締結され、いつでも精算の根拠資料を閲覧できるようにしたと反論。メンバー3人に接近し、不法な契約を提案した“第三者”の外部勢力がいると主張した。

その後、ベクヒョン、シウミン、チェン側が公正取引委員会にSMエンタを提訴。するとSMエンタは6月5日、「アーティスト側の報道資料は、多くの部分が事実と違う。そして今回の事態を触発したアーティスト側の意図が、新規専属契約の効力否定を目的する行為であることが明らかだ」との立場を発表した。

それを受けて今回、再びベクヒョン、シウミン、チェン側が立場を発表した格好だ。

3人の公式立場全文は、以下の通り。

「グループEXOのメンバー、ベクヒョン、シウミン、チェンのSM 6月5日付公式立場に対する反論」

グループEXOのメンバー、ベクヒョン、シウミン、チェン(ピョン・ベクヒョン、キム・ミンソク、キム・ジョンデ、以下アーティストたち)の法律代理を務めた法務法人リンのイ・ジェハク弁護士です。

当法律代理人は、依頼者に代わって2023年6月4日付で公正取引委員会(以下、公取委)にSMエンターテインメント(以下SM)の取引上の地位乱用行為に対して提訴しました。これと関連してSM側は6月5日、公式報道資料を配布しました。

これに対して事案別に一つひとつ反論したいと思います。さらにメンバーたちがこれまであったことについても、ファンの方々に詳しくお伝えしたいと思います。

1. タオは中国人練習生の事案で最初から違う事件であり、その事件を理由に公取委の既存の判断とSMを相手に2回下された是正命令、そして私たちの申告が間違っていると主張するのは妥当ではありません。

SMはタオに対する裁判所の判決を理由に、すでに2018年度にアーティストに対する契約条件を正当なものとして認められたと主張しています。しかし、これは事実とは異なります。

まず、タオは中国人なので、専属契約を結んだときから海外活動が予想される練習生でした。これとは異なりベクヒョン、シウミン、チェンの3人のアーティストたちは皆韓国人であり、専属契約締結当時に海外活動の可否が決定されていなかった練習生たちでした。

ところがSMは専属契約締結当時、海外活動の有無が確定していなかった3人のアーティストたちに対して、海外進出を理由に専属契約期間を3年延長する付属合意書を一律に締結させたのです。

特にベクヒョンの場合、実際に上記専属契約以降は、EXO-K(Kは「Korea」の略です)チームの一員として配属され、EXOのうち韓国、つまり国内ユニットで活動していたところで、海外活動を理由に3年間延長する付属合意書を一律に締結したのは、さらに不当です。

そしてシウミン、チェンの場合も専属契約当時は、韓国または海外活動が決まっていませんでしたが、まず一律に3年の期間延長の付属合意書から締結したもので、専属契約締結以降に中国活動をするよう配属されたものであり、まだ海外活動の有無が決まってもいない練習生を相手に、まず3年の期間から延長して締結した不公正行為は依然存在するということです。

すでに指摘したように、SMは2011年1月13日付の公正取引委員会議決第2011-002号(2009ソギョン2741)で、「被審人(SM)は芸能人志望練習生と専属契約を締結しながら、自分の取引上の地位を利用して契約締結当時に、確定もしていない海外進出などの理由を挙げ、練習生の個別事情を考慮せず、一律的にすべての練習生に延長された契約期間を適用することで、取引相手である練習生に不利益を与える行為を再びしてはならない」という是正措置命令を受けました。

それにもかかわらずSMは、一律に付属合意書を通じて3年の専属期間を延長しています。これは公取委の是正命令に正面から反する不法行為であることは明らかです。

特にSMは、専属契約期間をデビュー時から起算させていながらも、それに先立つ練習生時に専属契約をあらかじめ締結していますが、専属契約締結時点でいつデビューするかも決まっておらず、どのような活動グループにするのか、海外活動をするのかどうかも決まっていない状態で、一律に付属合意書を通じて3年を延長させていることは許されません。

SMは今も練習生たちと契約を締結する際、一律に海外活動の名目で3年を追加する付属合意書を締結していると当アーティストたちは把握しています。これは独占規制および公正取引に関する法律第125条第1号に定めた「第49条第1項にともなう是正措置に従わなかった者」として、2年以下の懲役または1億5000万ウォン以下の罰金に処されなければならない刑事処罰事案です。

是正命令を2度も受けても、これを是正しないまま不当な契約を続けてきたSMの継続的な合理化に当惑するだけです。これがまさにSMが練習生およびアーティストたちと締結した専属契約に対して、公取委が全数調査しなければならない理由でしょう。

2. SMの報道資料とは異なり、当弁護人とアーティストたちはまだ精算資料を提供されていません。

本日(5日)午前8時、SMが精算資料のコピーを提供するというマスコミ報道資料を配布し、これに伴い当法律代理人は、アーティストたちの秘密保持誓約書の捺印本をSMに提供しました。

しかしSMは、今日の仕事と時間が締め切られる午後6時現在までも「精算資料の準備がまだできていない」として精算資料の一切を提供していません。

3. 私たちにとって幸せなニュースではなく、心配なニュースでめまいがして不安な日々を送っているEXOファンの方々に、ベクヒョン、シウミン、チェンがこれまでの過程を詳しく説明しようと思います。

3-カ. 持続的な懐柔と雰囲気の助長

去る2010年6月、2011年5月にそれぞれSMと専属契約を締結した私たちは、12~13年が到来する1年余り前の昨年12月頃、既存の契約に5年を延長し計17~18年間に該当する専属契約再契約書をSMから受け取ったことがあります。

まず再契約の過程で私たちのメンバーたちは弁護士を選任して検討し、その時も契約書が不当で8回にわたって調整を要請しましたが、SMは受け入れませんでした。私たちはSM側から契約書上、何も変えないという固い意志だけを見ました。結局、私たちが要請した事項はほとんど反映されたものがありませんでした。

不当だと思いましたが、私たちがやむを得ず捺印に至らざるを得なかった理由は、持続的な懐柔と拒否しにくい雰囲気の助長などがあったためです。個人が再契約に応じなければ、残りのチーム員やチーム全体に不利益が与えられるという話を聞いてきました。

当時SMは、メンバーたちの再契約に関する選択は皆が一緒にいてほしいという言葉と共に、もう一方ではベクヒョンに「ベクヒョン、お前が契約してこそ他のメンバーたちがこの程度の契約金を受け取ることができる」という言葉で圧迫して懐柔し、再契約を要求しました。まだ再契約が発動する前だったので、いつでもこの契約は取り消すことができるという趣旨の話もしました。当時、ベクヒョンは軍服務中の状態でした。

ベクヒョンはSMの矛盾する態度と、各自違っていたメンバーたちの契約終了時期の中で、変わらず円満なEXOの活動を維持しようと専属契約終了まで1年ほど残った時点でしたが、萎縮し諦めた気持ちで再契約書にサインを残すしかありませんでした。

8回にわたって調整を要請しましたが、調整という単語を使うのも恥ずかしい過程であり、要請した事項がまったく反映されていない再契約書でした。それにもかかわらず、再契約書にサインをしたのは、ひたすらEXOメンバーとの義理を守り、EXOを守らなければならないという考えからでした。正直に申し上げますと、契約内容についてはほとんど諦めてサインしたのが事実です。

私たちの無気力だった当時のことは、古いSM特有の閉鎖的で団体的な雰囲気、ひいては近年、メディア紙上を埋めているガスライティングのような状況と無関係ではないという気さえするほどでした。

3-ナ. 公正ではない内容を超えて不当だった過程

契約書の内容だけでなく、過程も不当でした。

当時、契約書は締結直後に交付がなされなければならないにもかかわらず、SMは該当契約書を回収していき、私たちには交付がなされませんでした。数日後になってようやく私たちの要請で、該当契約書は交付されることになりました。

さらに契約金も締結日以降、1年後に支給するという文句によって、まだ私たちのメンバーは契約金の一切を支給されずにいます。

再契約期間を1年余り後に控えた時点で、突然で急いで再契約がなされた点もやはり疑問です。

私たちとの契約を電光石火のように終えた後、メディアにはSMをめぐる買収戦に関する様々なニュースが浮かび上がりました。「あ、それで1年ほど残った契約を繰り上げてサインさせたのか?」という疑問を私たちは抱かずにはいられませんでした。

それと同時に、疑問だらけのこの契約書にサインをしたことが本当にEXOとEXOのメンバーたちを守る行為なのか、自らに数え切れないほど質問せざるを得ず、そのような質問の末に至った考えは、「大切な人たちのために一度でもいいから努力してみよう」ということでした。

3-タ. 会社の重大な変化に対する無説明

会社が移っていく状況でSMは、私たちアーティストたちにどんな理解も、言葉も、説明もしてくれませんでした。私たちはまるで会社の部外者であるかのように、報道された記事を通じて、会社がどんな状況なのかを把握しなければなりませんでした。ただぼんやりするしかありませんでした。

買収過程で感じたのは、会社は私たちをまったく重要視していないということでした。私たちはただの付属品であり、私たちはただ会社側の言うことを無条件に従わなければならない対象に過ぎないという悲しい気もしました。

3-ラ. アーティストたちが数十年間経験してきた収益侵害

ライク企画などの話題がマスコミ紙上を騒がせていたとき、SMという会社と株主の利益だけが長く侵害されたとだけ描写されていましたが、実はそれより先に、SMと共に収益活動を生み出す私たちアーティストやスタッフの利益も大きく侵害されてきたという事実は誰も注目しませんでした。

去る12~13年間、私たちの精算書に書かれている収益のうち相当数の利益が、それがプロデューサー費であれロイヤリティであれ、いかなる名目でも合理的ではなく、納得できない方式で流れ出ていたことは十分に推察されます。

SMは「これからは過去のように、そのようなことはないだろう」と話す前に、過去が実際にどうだったかを正確に認知し、私たちアーティストたちとファン、大衆、株主などに説明する過程は必ずなければならないと思います。そこから新しい出発は可能だと思います。

会社が騒然としていたとき、それよりも騒がしかったのは、アーティストたちでもありました。皆が疑問を持っていましたが、誰もが下手に出ることもできない私たちでした。

3-マ. 7回にわたる精算資料の提供要請

私たちは会社から精算資料を提供してもらうことが、こんなに難しいことだとはまったく想像できませんでした。

精算資料の提供を受けることは、アーティストの基本的権利です。10年以上も一緒にやってきたし、頑張ってきたにもかかわらず、このような基本的な権利さえ享受できないのか。とてもがっかりしました。そして疑問はさらに大きくなっていきました。

数字を確認してみて、会計士や弁護士の助けも受けるということに対して、会社の立場からしてそんなに間違っているとは思いませんでした。

誰も解決してくれませんでした。怖いけど、ただ真実を知りたいという思いで勇気を出して一歩前に出ることになりました。

明らかに「資料提供」と契約書に記述されていますが、それが「閲覧権」のみを意味すると主張してきたこの無恥をどう理解すべきでしょうか。公正委はもちろん、裁判所ははたして契約書上の「資料提供」が単純な閲覧権に過ぎないというSMの苦しい主張を、受け入れてくれると考えたのでしょうか?

精算資料は少なくとも当事者である私たちにとってだけは、秘密資料になってはならないと思います。私たちが諮問を求めたすべての専門家が一様に、「提供」と「閲覧権」には明確な違いがあると口をそろえてきました。

ひたすらSMと親交のあるいくつかのメディア、そしてユーチューバーだけが、それが「閲覧権」に過ぎないという主張に同調しています。公正委と司法当局がはたして「閲覧権」に過ぎないというSMの従来の窮屈な主張を受け入れてくれると考えているのでしょうか?

3-バ. EXOファンの皆さんにお伝えする言葉

もしメンバーとファンの方々が11年間を一緒に過ごした思い出、愛、青春、努力、情熱を利用して誰かが利益を得ていたとすれば、これは是正されなければならないと思います。誰よりも公正だったことを願うが、そうでなければ少しでも直らなければならないと信じます。

「SM共同体」という共同体が、アーティストたちにこれまでの不当さを黙認しなければならないと強要するのであれば、私たちはその強要に少しでも声を出さなければならないと思います。

私たちは何よりもEXOメンバーを大切に思っています。私たちの人生の半分をメンバーたちと苦楽を共にして喜怒哀楽を共にしてきました。私たちがそんなメンバーを裏切る行為は絶対になく、どんな状況でもEXOを最優先に考えるでしょう。

私たちが自分たちの権利を叫ぶ勇気を出すことが、はたしてEXOメンバーを裏切る行為なのかについては、大衆の方々と大切なファンの方々の判断に任せます。

何よりも私たちは、ファンの方々がいらっしゃるのであれば、何も怖くありません。

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