BLACKPINKなどが所属する韓国大手芸能事務所YGエンターテインメントの創業者、ヤン・ヒョンソク総括プロデューサー側が1審の無罪判決を正当だと主張した。
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4月12日、ソウル高裁・刑事6-3部(イ・ウィヨン、ウォン・ジョンチャン、パク・ウォンチョル部長判事)では、特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(報復脅迫など)などの容疑で起訴されたヤン・ヒョンソク総括PDの控訴審の初公判期日が行われた。
ヤン・ヒョンソク総括PDは、所属アーティストの麻薬事件を揉み消すために、元アイドル練習生で情報提供者のA氏を脅迫したとの疑いをかけられたが、2022年12月の1審で無罪判決を受けた。
同日に開かれた控訴審の初公判で検察は、1審判決と関連した事実誤認と法理の誤解があって控訴するとし、ヤン・ヒョンソク総括PDに対して面談強要などの疑惑を追加し、裁判所に公訴状の変更を要請した。
それに対してヤン・ヒョンソク側の弁護人は、「原審の判決は極めて正当だ。控訴の棄却を要請する」とし、「A氏の陳述は数カ月にわたって6回の尋問がなされ、録音記録だけで500ページに達する。1審では局地的に見て無罪と判断しなかったはずだ。A氏の陳述を信じ難いというのが原審の判決だ。法理の誤解については、最高裁の判決法理と正確に一致する」と話した。
また検察の公訴状変更に対しては、「公益申告が受け付けられ、捜査が始まって数年が経った。脅迫があったという前提で進行してきたが、1審で無罪判決が出た後、2審で面談強要を追加した。公訴事実の立証の失敗を自認すること」と主張した。
裁判所は、ヤン・ヒョンソク総括PDに当時の状況について尋ねた。彼は「20分ほど話をした。私がエンターテインメント事業を30年しながら、このような類似の事件はなかった」とし、「A氏は数年前から知り合いだったので、気楽に会えるという趣旨で会うことになった」と答えた。
続いて、ヤン・ヒョンソク総括PDの「事実通りに話せ」という言葉に対してA氏が何と答えたのかを問われると、「当時、A氏は他の麻薬の件にかかっていたため、堂々とした姿を見せず、多くの話はしなかった」とし、「弁護人を選任してやるという話はしたことがない」と明らかにした。
裁判所は、「A氏はヤン・ヒョンソクが“弁護士を選任してあげる”、“処罰されないようにしてあげる”、“悪い子にならずに良い子にならなければならない”と言ったというが、被疑者側は“悪い子にならず良い子にならなければならない”と話しただけとしている。A氏は説得と勧誘によって事実を話したのではなく、“虚偽事実”を話した。そこが説明になっていない」と述べた。
また裁判部は、A氏を裁判証人として召喚すると述べた。ヤン・ヒョンソク側の弁護人は「同じ話を再びすることにどんな意味があるのかわからない」とし、「A氏は麻薬犯罪で実刑を受けている。遵法意識のない人間の証言を聞くことに大きな意味がない」と反論した。
先立ってヤン・ヒョンソク総括PDはA氏を脅迫し、当時YGエンタに所属していたボーイズグループiKONの元メンバーB.Iの麻薬と関連した陳述を翻すように指示したとの疑惑で起訴され、1審で無罪を宣告された。
1審で裁判所は「記憶はだんだんと薄れていくのが一般的だが、A氏は調査が進むほど、具体的で詳細な陳述を行った。警察が具体的で刺激的な被害陳述を引き出すために、特定の方向に誘導する暗示を与え、歪曲して強化しようとする情況が見える」とし、A氏が5億ウォン(約5000万円)を要求したことと脅迫に関する陳述が捜査機関の調査を経て変わったと指摘し、無罪を宣告した。
裁判所はヤン・ヒョンソク総括PDがA氏を脅迫したかどうかに集中し、A氏が見返りを期待した行動があったとすれば、脅迫されたとは見難いと判断したのだ。その後、検察は1審判決を不服として控訴した。
なおヤン・ヒョンソク総括PDの次の公判は、5月24日に進行される。
(記事提供=OSEN)
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