10月23日、映画『82年生まれ、キム・ジヨン』が韓国で封切られる。
誰かの娘で同僚、妻、母として生きている1982年生まれの韓国女性、キム・ジヨンの人生を描く本作で、キム・ジヨン役を務めるのは女優チョン・ユミだ。
【前編】映画『82年生まれ、キム・ジヨン』主演女優チョン・ユミの“真っすぐさ”に迫る
2002年に短編映画でデビューし、ずっと活動を続けてきた彼女。女優としての大変さや限界について聞かれると、こう言う。
「女優としての限界より、演技をする上での限界と、もどかしさのほうが大きい。運よくデビューして周りにはいい人が多いので、その力で今まで続けてきたようだ。不当な限界などはなかったが、役どろこを上手く表現したいのに出来ないことからくるもどかしさが大きい」
チョン・ユミは今回の『82年生まれ、キム・ジヨン』で、俳優コン・ユと初の夫婦役に臨んだ。
コン・ユとは映画『トガニ 幼き瞳の告発』『新感染 ファイナル・エクスプレス』に次ぐ3度目の共演。
そのことについて、「仲のいい俳優と一緒に演じられてありがたい。共演したことのある方にまた会えるとすごく嬉しい。仕事をする間、一緒に連帯して過ごせるのがありがたいことだ」と話している。
1人の女性として結婚観はあるかと聞くと、「考えたことがない。年齢を考えたくない」というチョン・ユミは、「年齢を聞かれると25歳だと言う(笑)。数字が書かれると、限界が生まれるみたいで。何歳だからといって、その年代の演技ばかりしたくはない」と、女優としての高いプロ意識を口にした。
チョン・ユミの日常はどんな感じだろうか。
「その時々で変わるけれど、最近はぼうっとしていることが多いかな。以前は料理を習ったり、バドミントンにハマった時期もあった。お雑煮ばかり作っていた時もある。そういうふうに動きながら過ごす時もあるし、何もしない時もある。ただ、20代の時はインドア派だったけど、30代になったら時間がもったいなくて外に出ようとする。運動をしたり、あちこち行ったりすると1日があっという間に過ぎる」
今後の目標を聞くと、「今後もずっと仕事していたい」という。
「いろんなジャンルを行き来しながら、ずっと演技をしたい。いい作品に出演するためには、元気でいるべきだと思う。だから友だちに会ったら楽しく遊んで、仕事の時は頑張る。今できることと状況に集中して、元気に過ごすつもりだ」
チョン・ユミにとって、『82年生まれ、キム・ジヨン』はどんな意味を持つだろうか。
「韓国映画100周年という、みんなが意味深いと思う記念すべき年に主演を務めた作品が上映されることが俳優として誇らしい。自分なりに頑張った作品が仲間入りしたのは光栄なことだ」
最後には、映画を楽しみにしているファンに向けて「偏見を持たず、各自の視線でいろんな想いがめぐる映画ではないだろうか。その感覚に従いながら観ていただきたい」とメッセージを残した。(了)
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